【佐々木歩夢 インタビュー】ルーキーズカップチャンピオン…有言実行できてホッとしている

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ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。
  • ダートトラックコースでトレーニング中の佐々木歩夢選手。ルーキーズカップを日本人で初制覇した若干16歳だ。

MotoGP日本グランプリが16日の日曜日に終わったばかりだが、そんな世界最高峰の舞台に立つことに向け、着実と歩を進めている日本人ライダーがいる。

佐々木歩夢(あゆむ)選手、16歳。今シーズン『レッドブル・MotoGPルーキーズカップ』のタイトルを日本人としては初めて獲得したオンロードバイクレース界、期待のホープだ。

元GPライダーでもある父は「世界チャンピオンになる」という歩夢さんをインターナショナルスクールに通わせ英語を習得させた。そして昨年、歩夢選手はアジアの若手ライダーを育成する『シェルアドバンス・アジア・タレントカップ』でチャンピオンに輝くと、2年目となるルーキーズカップの今季ではシーズン4勝、13戦で11回の表彰台にのぼる抜群の速さを見せつけ、ヨーロッパでも強さを示した。

その歩夢さんがトレーニングの一環として、埼玉県川越市にあるダートコース『オフロードヴィレッジ』に現れ、インタビューに答えてくれた。1年の大半をヨーロッパで過ごすだけに、16歳の素顔が見られる貴重な時間であった。

---:まずはルーキーズカップのチャンピオン獲得、おめでとうございます。

佐々木選手:開幕戦(ヘレス)で優勝することができ、最終戦までいいペースで来られたのはまわりの人の助けがあったおかげだと思っています。シーズン前からチャンピオンを獲ると言っていたので、有言実行できてホッとしています。

「もちろんタイトルを獲ったことは嬉しいですけど、自分にとってはあくまでも世界チャンピオンになるための階段・通過点です。天狗になれるような状態ではないので、しっかり自分の目標に集中して向かっていきたいです。

---:ルーキーズカップというのはワンメイクレースで、すべてイコールコンディション。ライダーの技量が問われるレースですよね。

佐々木選手:はい。今後、世界選手権になっていくと違うマシンで戦うことになるので、絶対にイコールコンディションになることはないと思いますが、このレースはライダーの体重もほぼ一緒ですし、まぁ重い人はチョット不利なんですが、練習をできる回数も一緒なので、言い訳は一切できないレースだと思います。

---:今シーズンの手強いライバルは誰でしたか?

佐々木選手:スペイン人のアレックス・ビューといって、昨シーズンの後半から強くて、今年は絶対にくるって思っていましたがその通りでした。でも自分の方が成績がコンスタントに良かったので、そこがチャンピオンに繋がったんだと思っています。

---:海外のレーサーは、日本人ライダーと違うところがありますか?

佐々木選手:アグレッシヴさとか、気持ちがゼンゼン違います。

---:それはルーキーズカップで初めて実感したことですか?

佐々木選手:2年前にアジアカップを走ったときには、タイ人らまわりのライダーがアグレシッヴだなって思ったんですが、ヨーロッパに行ったらゼンゼンそんなレベルではなくて……。でもそれに1年目で慣れることができて、自分の強さを出していくことができました。

---:2年目の今年は強かったですね。

佐々木選手:1年目は4回表彰台に立てましたが、自分のなかではヨーロッパでの初シーズンで緊張しましたし、出来るのに出来なかったことが多くありました。今年は体力もつきましたしテクニックも上がっていますが、最後まで集中して冷静にレースすることができるようになったことが大きいと思います。今年は絶対に自分がチャンピオンになるんだっていう気持ちでシーズン当初からいきましたし、自信もありました。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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