【WEC 第7戦富士】LMP2も最終盤まで熱闘…LMGTE-ProはフォードGTが1-2勝利

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LMP2クラスを制したのは#26 G-Driveレーシング(後方はLMGTE-Proクラスで僚機#67に次いで2位となる#66 フォードGT)。
  • LMP2クラスを制したのは#26 G-Driveレーシング(後方はLMGTE-Proクラスで僚機#67に次いで2位となる#66 フォードGT)。
  • LMP2クラスの表彰式。大接戦だっただけに、ウイナーの喜びのほどがうかがえる“飛距離”だ。
  • LMGTE-ProクラスはフォードGTが1-2フィニッシュ。優勝は67号車(写真中央手前)。
  • LMGTE-Proクラスの表彰式。フォードGTの1-2で、星条旗が2本あがった。
  • LMGTE-Amクラスを制した#98 アストンマーティン。
  • 総合6位の#13 レベリオンR-One-AER(LMP1の非ハイブリッド車)。
  • マシントラブルに見舞われた#7 アウディR18(後方はLMGTEカテゴリーのフェラーリ)。
  • 来年もWECは秋の富士にやってくる。

16日に富士スピードウェイで決勝レースが開催された世界耐久選手権(WEC)第7戦「6 HOURS OF FUJI」では、トヨタの小林可夢偉組が僅差接戦で勝利したトップクラス「LMP1-H」以外のクラスでも、印象的な戦い模様が多く展開された。

LMP1-Hクラスの1~2位最終決着タイム差が1.439秒なら、LMP2クラスのそれは1.398秒。より接近していたことになるわけだが、そこに至る最終盤のトップ2攻防の様相もLMP1-H以上に熱かったといっていい。

それを制して勝ったのは、G-Driveレーシングの#26 オレカ05-ニッサン(R. ルシノフ & A. ブランドル & W. スティーブンス)。アイルトン・セナの甥であるブルーノ・セナらが乗り組む、RGRスポーツbyモランドの#43 リジェJS P2-ニッサン(R. ゴンザレス & F. アルバカーキ & B. セナ)は惜しくも2位に敗れた。

また、中野信治が乗ったマノーの#45 オレカ05-ニッサン(T. グレイブス & A. リン & 中野)は順調なレース運びができず、LMP2最下位(総合29位)だった。

LMGTE-Proクラスでは、予選1-2だったフォード・チップ・ガナッシ・チームUKのフォード「GT」が順位を入れかえる格好で1-2フィニッシュ。フォードGTにとってはルマン24時間以来の今季WEC 2勝目となった。優勝は67号車(A. プリオール & H. ティンクネル)、2位に66号車(S. ミュッケ & O. プラ)。3~4位のフェラーリ「488」勢も6時間走ってトップ同一周回と、こちらも熱戦であったといえよう。

LMGTE-Amクラス優勝は、ポール発進のアストンマーティン・レーシング、#98 アストンマーティン「ヴァンテージV8」(P. ダラ・ラナ & P. ラミー & M. ラウダ)。日本人選手の山岸大が乗るラルブル・コンペティションの#50 シボレー「コルベットC7」(山岸 & P. ラグ & R. テイラー)は、LMP2の中野のマシン同様に順調なレース運びが叶わず、LMGTE-Am最下位(総合30位)に終わってしまった。

2台のみ出走のLMP1非ハイブリッド車(プライベーター)では、レベリオン・レーシングの#13 レベリオンR-One-AER(M. テュシャー & D. クライハマー & A. インペラトーリ)が総合6位で完走を果たし、LMP1-Hのトップ3とともに表彰台に上がった。ライバルのバイコレス・レーシングチーム、#4 CLM P1/01-AER(S. トリュンマー & O. ウェッブ & P. カッファー)はリタイア。

32台が出走した今回、トラブルやアクシデントの少ない展開のなか、残念ながら完走できなかったのは2台。#4以外のもう1台はLMP1-Hの#7 アウディ(M. ファスラー & A. ロッテラー & B. トレルイエ)だった。序盤早々にマシントラブル発生でスロー走行してピットイン、長い作業ののちに一度は再走したものの、結局リタイアに終わっている。

WEC富士6時間は来季も同時季のカレンダーに載っており、6年目の開催となる2017年のレースは10月15日決勝の日程となっている。

《遠藤俊幸》

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