【MotoGP 第15戦日本】ロッシが大逆転でポールポジションを獲得、マルケスは不運に泣く

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2016年のMotoGP第15戦MOTUL日本グランプリの公式予選が15日、ツインリンクもてぎで行われ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が今季3回目のポールポジションを獲得した。

強い日差しが照りつける中で始まった予選。まずフリー走行の総合11番手以下のライダーで争われるQ1では中須賀克行(ヤマハ)と急きょ代役参戦が決まった青山博一が登場。ともにQ2進出を目指して果敢に攻めていったが、中須賀が1分46秒627で6番手タイム。明日は16番グリッドからのスタートとなる。青山は12番手タイムにとどまり、明日は22番手から追い上げを目指す。

0.1秒を争う激しい争いとなったQ1はアルバロ・バウティスタとスコット・レディングがトップ2に入りQ1を通過した。

続くQ2。午前中のフリー走行3回目で転倒し、検査のため病院に運ばれ、予選への出走が心配されていたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)だが、その後すぐヘリコプターでサーキットに戻ってきて、問題なく出走。Q2でも1周目からアグレッシブに攻めていった。

1回目のアタックで速さを見せたのがフリー走行総合トップだったマルク・マルケス(ホンダ)。1分44秒134を記録しライバルを圧倒。MotoGPクラスでのもてぎ初ポールポジションを目指し、2回目のアタックではさらにペースを上げていくが、90度コーナーでバランスを崩し失敗。その間に、ベストタイムを塗り替えたのはロッシ。1分43秒987を叩き出しトップに浮上した。これにマルケスももう一度アタックを試みるが、5コーナーでカル・クラッチローが転倒。イエローフラッグが出ていたため、ここでも止むなくアタックを中断することに。ここでチェッカーフラッグとなり、ロッシは通算64回目、もてぎでは2009年以来となるポールポジションを勝ち取った。2番手にはマルケス、3番手にはロレンソが続いた。

今週末はマシンの仕上がりが今ひとつで、なかなか上位に食い込めなかったロッシ。「今週末は苦労したし、体のコンディションも万全とは言えない状態。だけどチームのみんなが本当に頑張ってくれて、フリー走行4回目でいいバランスが見つかった」とコメント。

また些細な一つのミスでポールポジションを逃す形となってしまったマルケスだが、予選結果については納得している様子「ポールポジションの方が良かったけど、今日の結果は嬉しいよ。2回目のアタックではいい感触を得られた。明日が楽しみだね」と、決勝レースでの逆転に自信をみせていた。

2016MotoGP第15戦日本GP 公式予選結果
1.バレンティーノ・ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)1分43秒954
2.マルク・マルケス(Repsol Honda Team)1分44秒134
3.ホルヘ・ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP)1分44秒221
4.アンドレア・ドヴィツォーゾ(Ducati Team)1分44秒294
5.カル・クラッチロー(LCR Honda)1分44秒402
6.アレイシ・エスパルガロ(Team SUZUKI ECSTAR)1分44秒494
7.マーベリック・ビニャーレス(Team SUZUKI ECSTAR)1分44秒539
8.ヘクトール・バルベラ(Ducati Team)1分44秒980
9.ポル・エスパルガロ(Monster Yamaha Tech 3)1分45秒232
10.ダニロ・ペトルッチ(OCTO Pramac Yakhnich)1分45秒823


16.中須賀克行(Yamalube Yamaha Factory Racing Team)1分46秒627
22.青山博一(Repsol Honda Team)1分47秒788

《吉田 知弘》

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