NXPセミコンダクターズは、車載電子コックピットを実現するプロセッサ「i.MX 8」シリーズ3製品を発表した。
新製品は、優れたグラフィック機能や直観的ジェスチャ制御、ナチュラルな音声認識など、完全デジタル電子コックピットへの移行に伴う厳しい市場要件に対応する高性能プロセッサ。最大6個の64ビットARM v8-A技術プロセッサコアをベースとし、HiFi 4 DSP、LPDDR4、DDR4メモリサポートや、IEEE 802.1の拡張規格であるオーディオビデオブリッジング(AVB)に対応するデュアルギガビットイーサネットを提供する。
i.MX 8シリーズがもたらす高速ネットワークにより、各種メータークラスター、インフォテインメントビジュアル、ヘッドアップディスプレイ、後部座席スクリーンなど、車載ダッシュボードやグラフィックの進化に対応。HDの場合は異なるコンテンツを別々に表示できる4つのスクリーンを、4Kの場合は1つのスクリーンを駆動できる。
また、インフォテインメントやその他の接続されたサブシステムに障害が発生した場合も、セーフティクリティカルなディスプレイなどの電子コックピット・サブシステムすべての動作と機能の維持を確保。安全、セキュアなマルチ・ディスプレイを実現する。