米国の自動車大手、フォードモーターは10月7日、オーストラリア工場での生産を終了した。
フォードモーターは2013年5月、2016年10月をもってオーストラリア工場を閉鎖し、現地生産から撤退すると発表していた。
この決定は、オーストラリア市場での販売不振や、生産コストの高さを受けたもの。フォードモーターは過去5年間で、6億オーストラリアドルの赤字を計上。オーストラリア事業の立て直しが急務となっていた。
10月7日をもって閉鎖されるのは、ブロードメドーズ工場。フォードのオーストラリアにおける伝統のセダン、『ファルコン』の最終モデルが同工場からラインオフし、現地生産開始以来、91年の歴史に幕を下ろした。
フォードオーストラリアは、「91年に渡って、フォードを支えてくれた従業員に感謝したい」とコメントしている。