アウディ Q5 新型、メキシコ工場で生産開始

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メキシコ新工場で生産が開始された新型アウディQ5
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ドイツの高級車メーカー、アウディは10月3日、メキシコ新工場において、新型『Q5』の生産を開始した。

新型Q5は9月29日、フランスで開幕したパリモーターショー16で初公開されたばかり。メキシコのプエブラ州サンホセチアパスに完成した新工場では、早くも新型の生産が始まっている。

アウディはメキシコ工場を設計する上で、最新のテクノロジーを駆使。工場は最初にバーチャルな空間のなかで、細部に至るまで精密に形作られた。これは、異なる分野の設計者たちが、工場の設計について、同時に検討が行えるようにするのが目的。その結果、アウディは、400ヘクタールの敷地の中に、プレス工場、ボディ工場、塗装工場、組み立てラインから構成される一貫工場を、わずか3年半という記録的な短期間で建設することに成功した。

新工場では、超現代的な設備と非常に効率的な物流システムにより、年間15万台の新型Q5を生産することが可能。塗装工場では様々な水処理技術や革新テクノロジーを導入したことで、汚水の排出もなくした。新しい設備のおかげで、水やガスや電力の消費も大幅に減り、資源効率のいい生産を実現する。

アウディメキシコのヒューバート・ヴァルトル会長は、「メキシコの新工場は、アウディ スマート ファクトリーのコンセプトを具現化した生産施設のひとつ。史上初めて、コンピューターシミュレーションを介して、行程がバーチャルに検証されている」と語っている。

《森脇稔》

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