羽田で羽を休める「B747」の姿、またひとつ消滅---。キャセイパシフィック航空(CX)のボーイング「747-400」型機が、10月1日の東京羽田発香港行きCX543便で営業運航を終了。そのファースト(F)、ビジネスクラス(C)は、ディスコのような灯りの演出が“いい感じ“(写真24枚)。
747の特徴のひとつ、コックピット直下フロアの機首先端部分にまで延びる客室は、他社同型機と同じく、ファーストクラスの9席が並ぶ。先端に向けて空間が狭まっていく室内で、すべてが窓側に配置されていると思いきや、唯一、窓に面していない座席がある。「4D」だ。「誰でも窓側に座りたいでしょ」と聞くと、スタッフから意外な言葉が返ってきた。
「いやそれが、この4Dを指名買いする人もいる。自分がフロアのまん中にいる感じで、船でいう艦長の気分。窓側にいるファーストクラス利用者を全方位眺められて、“部下の船員”のように見えるとか」
ビジネスクラスへと移ると、こちらは魚の骨のようなV字配置で、朝から怪しい雰囲気の照明がデモンストレーションで灯っていた。「大型機とあって、長距離便も担ったから、朝、昼、晩とキャビンクルー側で灯りを調整、演出できる。このスイッチを見てみて」とクルー。タッチパネルには次のように灯りの種類が選べるようになっていた。
Day Transit
Night Transit
Breakfast/Brunch
Lunch/Refr
Dinner/Refr/Sup
Relax
Sleep
Wake Up
...
就寝時間になっても騒がしい客が目立った場合、このタッチパネルで「Sleep」をタップして、落ち着かせたかどうかは不明だが、「その場その場で、このパネルでいろいろと雰囲気をつくった」という。
(付記)ポートサイド前方、客室ドア部機体側フレームにリベット止めされたプレートの情報
BOEING 747-467
SERIAL NO. 27595
A/C REGISTRATION NO. B-HUJ
OWNER Cathay Pacific Airways Limited
ADDRESS 33rd Floor, One Pacific Place, 88 Queensway,Hong Kong