日本の南北、数分差で揺れる---函館市で震度4、沖永良部島で震度5弱

エンターテインメント 話題
気象庁 青木元地震津波監視課長(26日、東京・大手町)
  • 気象庁 青木元地震津波監視課長(26日、東京・大手町)

日本列島は揺れているのか。26日14時21分頃、鹿児島県知名町(ちなちょう)で、M5.6、最大震度5弱の地震を観測した。この地震の数分前、同13分頃には北海道函館市泊町でM5.5、最大震度4の地震が発生している。

震源地は、知名町の地震で、沖縄本島近海深さ約44kmの地点、泊町の地震で浦河沖深さ約20kmの地点と、日本の南北で発生した形だ。いずれも数値は暫定値。

気象庁は揺れの大きかった知名町の地震について、同日会見を開いた。地震津波監視課の青木現課長は、同地での地震の特徴を次のように語った。

「M5~M6ぐらいの地震が起きると、直上では震度5弱、5強という揺れはある。この付近はどこでこういう地震があってもおかしくないので、ふだんから地震に備えてほしい」

震源地付近では、ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが南東から北西に沈み込む。陸のプレートで起きる地震と、沈み込みに伴って起きる地震の両方が起きる。知名町のある沖永良部は鹿児島県ではあるが、沖縄本島近海に位置し、ほぼ同じ場所で、14年10月22日(M5.6)、08年7月8日(M6.1)、07年4月21日(M5.7)の地震が起きている。

ただ「将来のことは見通せないが、過去には関連でほかの地震を起こした例はなかった」と、青木氏は話す。

知名町で最大震度を観測した沖縄本島近海の地震では、その後に震度1以上を観測した地震はなかった(15時25分現在)。ただ、発生から2、3日程度は、規模の大きな地震が起きることもあり、気象庁は注意を呼びかけている。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集