エアバス、日本の産業パートナーと共同研究を2年間延長で合意

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エアバスが航空機の構造健全性診断技術開発で日本と協力関係継続で合意
  • エアバスが航空機の構造健全性診断技術開発で日本と協力関係継続で合意

エアバスは、航空機の複合材構造における構造健全性診断技術(SHM)開発で、日本の産業パートナーとの共同研究開発を2018年までさらに2年間継続することで合意したと発表した。

共同研究パートナーシップ、「JASTAC」には、エアバス、RIMCOF技術研究組合、三菱重工業、川崎重工業、富士重工業、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が参加している。

JASTACは、CFRPを使用した機体構造の設計、使用可能性、製造品質管理を大幅に変革する方法を提供するため、2006年のファーンボロ国際航空ショーで発足した。日本の主要な航空宇宙企業の技術力を結合し、日本と欧州が持つ専門知識と相互理解による新しい考え方と取り組み方法を実行、エアバスと日本の産業界との緊密な協力関係を構築している。

JASTACプログラムでは、日本の技術者とエアバス施設で行う共同試験を土台に、技術検証と成熟度評価を実施している。

JASTACで研究開発しているSHMは、航空機向けに使用が増えている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の損傷を確認し、健全性を評価する技術。航空機の複合材構造の中に埋め込んだり表面に貼り付けたりした光ファイバがセンサの役割をし、肉眼では確認できない歪みや剥離を検知する。

この技術が実用化されると、飛行中でも構造体に発生した欠陥や異常変形などを即座に検知することができ、リスクの早期発見や航空機の運用率向上と同時に、航空機整備の容易化、軽量化も図れる。

《レスポンス編集部》

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