ホンダは9月16日、3列シートのコンパクトなミニバン『フリード』を8年ぶりに全面改良し、同日発売した。1.5リットルのガソリン車と同排気量のハイブリッド車(HV)がある。活動的な顧客向けの旧『フリードスパイク』は『フリード+』(フリードプラス。2列シート5人乗り)に改称した。
乗車定員やパワートレインなどにより全部で16の幅広いバリエーションを用意した。2輪駆動車の価格は188万円から265万6000円まで。月間販売計画は6000台で、「初代の8年間の販売実績とほぼ同程度に設定した」(営業企画部商品ブランド課の西部直幸氏)という。
8月の初めから事前受注を始めており、同月下旬までに月間計画を上回る7000台に達した。西部氏によると「他のクルマからの乗り換えは大きめのミニバンやフィット、軽自動車など幅広い。取り回し性の良さやスライドドアの便利さなどが評価されている」。
8年前に初代が発売された当時、このサイズの3列ミニバンはフリードのみだったが、2015年7月発売のトヨタ『シエンタ』が強力なライバルとなっている。シエンタは最近では月間1万台前後を販売しており、新型となったフリードがどう巻き返すか、両モデルの激戦も注目される。