【SUPER GT】GT500のNSX 15号車、終盤戦に19歳の牧野任祐を起用

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#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • 大抜擢を受けた牧野任祐。
  • #15陣営を率いるのは道上龍監督(中央)。今季ここまではターベイ(左)が武藤(右)と組んで戦ってきた。
  • #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • チームリーダーの武藤英紀。
  • ターベイは当面、フォーミュラEの新季に専念する模様だ。
  • 2015年、牧野はFIA-F4に参戦していた(当時#11。マシンの脇に立つのは本山哲選手)。

15日、SUPER GTのGT500クラスに参戦しているDrago Modulo Honda Racingは、今季残りの2大会3レースにGT500クラス新人となる19歳、牧野任祐(まきの ただすけ)を起用すると発表した。

Drago Modulo Honda Racing(#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT/タイヤはブリヂストン)は今季、武藤英紀とオリバー・ターベイのコンビでGT500クラスに参戦。決勝最高位は7位ながら、第6戦鈴鹿1000kmではポールポジションを獲得するなどしている。

今回のドライバー変更は、ターベイがこれから開幕するフォーミュラEの2016-17シーズンに「専念したいという本人の意向を受けての決断」(道上龍監督のコメント)。ターベイは従来もフォーミュラEに並行参戦していたが、新シーズンの序盤2戦の日程が現時点では今季のSUPER GT残り2大会とバッティングしているための判断であったと見られる。

そして武藤の新パートナーに選ばれたのが、GT500クラス参戦は初めてとなる19歳の牧野である。

牧野は昨年、SUPER GTのサポートレースとして日本でも始まったジュニアフォーミュラレース「FIA-F4」のファーストシーズンで、最後の最後までチャンピオン争いを展開してシリーズ2位に。今季は全日本F3選手権にTODA RACINGから参戦中、やはり光る走りを見せるなどしていた。

SUPER GTには8月の第6戦鈴鹿1000kmでGT300クラスの#2 シンティアム・アップル・ロータスの第3ドライバーとしてデビューし、ここでも素晴らしいパフォーマンスを発揮。つまりここ1~2年の牧野は、将来性ある選手が若手時代に見せる特有の、実に“らしい”活躍を演じていたわけで、大抜擢を受けるに相応しい存在といえよう。

牧野は10月の第7戦タイ大会、そして11月に第3&8戦の2レース開催となるツインリンクもてぎ大会に#15 NSXで参戦する(第3戦は地震の影響で中止された九州オートポリス大会の代替)。

牧野任祐のコメント
「国内モータースポーツのトップカテゴリーのひとつであるGT500で戦えることをとても嬉しく思っており、今は少しでも早くマシンをドライブしたい気持ちで一杯です。レベルの高いライバルに囲まれ、自分にとってはとても大きな挑戦になりますが、道上監督や武藤選手、経験豊富な方々のアドバイスをよく聞きながら、自分の強みである『冷静な走り』をみなさんにお見せできるよう、全力でチャレンジしていきます」

シーズン終盤の大きなトピックになると同時に、FIA-F4の上位ランカーが翌年の途中でGT500にデビューするということで、まだ新しい育成シリーズであるFIA-F4が今後一層、注目を浴びることにもなっていきそうだ。

《遠藤俊幸》

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