【WTCC 日本ラウンド】ロペスが暫定ながら3年連続チャンピオン「チームのみんなのおかげ」

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暫定ながらWTCC3年連続チャンピオンとなったホセ・マリア・ロペス
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4日にツインリンクもてぎで行われたWTCC第9戦JVCKENWOOD Race of Japanでホセ・マリア・ロペス(シトロエン)が暫定ながら3年連続チャンピオンを決めた。

2014・2015年の2年連続でタイトルを獲得。今季もここまで7勝を挙げ、ランキング首位を快走する強さをみせていたロペス。予選Q3ではチームメイトのイヴァン・ミューラーに対し0.8秒もの大差をつける速さでポールポジションを獲得した。

オープニングレースはリバースグリッドで10番手からのスタートだったが、徐々に順位を上げ4番手へ。さらに前を走るティアゴ・モンテイロ(ホンダ)も攻略しようと攻め込んでいったが、順位を入れ替えるまでには至らずチェッカーフラッグ。このレースは4位で終える。

続くメインレースはポールポジションスタート。トップで1コーナーを通過すると、序盤から後続を引き離し独走状態に。このまま今季8勝目かと思われたが、残り2周でスローダウンし、僚友のミューラーにトップを謙譲。ロペスは2位でチェッカーを受けた。

これにより合計319ポイントとなり、ランキング2位モンテイロとの差は140ポイントとなった。本来ならここでチャンピオンは決まらないのだが、第11戦タイラウンドが中止になる予定で、それを踏まえればロペスの3年連続チャンピオンが事実上決定したことらなる。

タイラウンドの中止は9月末に開催予定の世界モータースポーツ評議会での承認を得ないと正式決定しないため、現時点では暫定チャンピオンという扱いとなった。

それでもタイラウンド中止はほぼ決まっているため、母国アルゼンチン国旗を掲げウイニングラン。パルクフェルメでもチームメカニックたちと喜びを爆発させていた。

レースを終えたロペスは「今振り返ると、素晴らしい3年間となった。僕は今世界で一番幸せだなと感じる。でも、この結果はチームのみんなのおかげだと思っている。本当に感謝している。3年間、みんなで力を入れてものすごく頑張った。その結果、1度だけじゃなく3回も連続してチャンピオンを獲得できたことはとても光栄だよ」とコメント。

またミューラーに勝利を譲った経緯については「簡単な決断ではなかった。でも、いろいろ考えてみるとイヴァンには長年お世話になった。その感謝の気持ちも込めて譲ったよ。もちろん、僕自身も優勝して母国の国家を聞きたかったが、それよりも、イヴァンにこうした事ができるのは今しかないと思い、尊敬しているチームメイトにトップを譲った。彼も一流のドライバーだから分かるとは思うが、自分の勝利を誰かにあげるというのは難しい。ただ、それだけ彼を尊敬しているし、このチャンスを逃したくなかった」と語った。

なお来年はフォーミュラEへの転向が決まっているロペス。彼にとってはもてぎでの日本ラウンドは最後。普段から日本が大好きという彼にとっては思い出深いレースになったことは間違いないだろう。

《吉田 知弘》

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