【WTCC 日本ラウンド】道上龍、初の参戦は惜しくもポイント獲得ならず「タイヤの使い方が難しかった」

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WTCC初挑戦の道上龍
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2016年のWTCC JVCKENWOOD Race of Japan。今回スポット参戦を果たした道上龍はオープニングレースが11位、メインレースが17位で、惜しくもポイント獲得はならなかった。

両レースとも15番グリッドからスタート。自身にとっては3年ぶりのレース、さらにグリッドスタートは久々ということもあり、グリッドに着く前から何度もスタート練習を重ねていた道上。その甲斐あってオープニングレースはうまくスタートが決まり、順位アップ。前半から11番手に浮上しポイント圏内まであと一歩と迫る。

しかし予選同様にタイヤの使い方という部分に苦しみ、5周目を過ぎたところから徐々に防戦一方に。後半はトム・コロネル(シボレー)との一騎打ち。終盤には隙を突こうと各コーナーで並びかけるが、道上もポイントをしっかり押さえる走りでポジションをキープ。オープニングレースは4つポジションを上げ11位でチェッカーを受けた。

続くメインレースでは、さらに順位を上げたいところだったが、ここでもタイヤマネジメントに苦戦。さらにクールスーツもうまく機能せず、無風状態の灼熱の車内で後半は脱水症状になりかけていたという。これで少しずつ順位を落としていってしまったが、粘り強く最後まで走りきり17位で完走を果たした。

「オープニングはスタートも上手くいって、自力で順位を上げることもできたのですが、タイヤの使い方が難しくて、わずか13~14周の中にいろんな要素が詰まっている感じでした。特に後半になるとアンダーステアが厳しくて、それをどうやったら克服できるのか、最後まで分からない状態でした。メインレースは、暑さが厳しかったです。車内は無風状態ですごく暑くてクールスーツを付けて臨みました。オープニングレースは問題なかったのですが、メインレースではスタートして数周で効かなくなって、大変でした」

今回は2013年のSUPER GT以来、3年ぶりのレース参戦。現在ではチーム監督の業務がメインになっているが、改めてドライバーとして過ごした2日間を振り返って、「オープニングレースを終わったあとは、僕もまだ走れるのかなと感じましたが、大きい舞台でどういうレースをしたらいいかわからなくて、流れもつかめないまま終わってしまいました。でも、ちゃんと走りきれましたし、コツコツ当てられたりとかWTCCの激しいレースも体験できました。いい経験させてもらいました」と締めくくった。

もしまだ参戦のチャンスがあったら?という質問には「いきなり出て結果を出すのは難しいレースなので、また出るのであれば、もうちょっとクルマの特性を理解できるように、ラップを重ねて練習したいなぁとは思います」とコメント。前述の通り、今はチーム監督の業務がメインのため、レース参戦が簡単に出来る状態ではないかもしれないが、WTCCに再挑戦する姿がいつか来ることも、期待したい。

《吉田 知弘》

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