27日正午ごろ、愛知県名古屋市千種区内の市道で、名古屋市交通局が運行する路線バスに乗り込もうとしていた83歳の女性が転倒。直後に発進したバスにはねられる事故が起きた。女性は足を骨折するなどの重傷を負っている。
愛知県警・千種署によると、現場は名古屋市千種区今池5丁目付近で片側3車線の直線区間。83歳の女性はバス停に停車していた名古屋市交通局が運行する路線バスに乗り込もうとして前部ドアに手を掛けたが、運転士はこれに気づかずドアを閉めたために女性は転倒。バスはそのまま発進し、女性は後輪に足をひかれる状態となった。
女性は近くの病院へ収容されたが、左足を骨折するなどの重傷。バスの乗客約10人にケガはなかった。警察は51歳の男性運転士から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。
聴取に対して運転士は「女性が乗り込もうとしていたことにも気がついていなかった。事故を起こしたことで初めて気づいた」などと供述しているようだ。警察では発進時の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。