マツダWomen in Motorsport(MWIM)プロジェクトの女性メンバー5名が、8月20日に富士スピードウェイで行われた「富士チャンピオンレースシリーズ 第4戦」に出場し、各クラスで表彰台を獲得した。
富士チャンピオンレースシリーズ 第4戦には、MWIMから、NCオープンクラスに関崎祐美子(31)、NCチャレンジクラスに山本絵里子(43)、デミオレースクラスに岩岡万梨恵(23)、辻田慈(43)、NDチャレンジクラスに北平絵奈美(22)、猪爪杏奈(21)の6名の女性ドライバーが参戦。当日は朝から雨が降っており、決勝レースは中止寸前の大雨の中、セーフティーカースタートで始まった。
今回、デミオレースクラスに参戦した岩岡は、2位表彰台を獲得。2年前のWEC(世界耐久選手権)富士ラウンドでMWIMプロジェクトリーダーの井原慶子が女性初の表彰台に上るのを見て、カーレーサーになる夢を持ったという。同じ富士スピードウェイで自身の人生初となる2位表彰台に上り、感激のあまりシャンパンファイトに戸惑う場面も見せた。
また、筑波サーキットでオフィシャルとして長年働いている辻田もデミオクラスに参戦し、JAF公式戦デビュー3レース目ながら決勝ではファステストラップをマークして3位でフィニッシュ。デミオクラスの表彰台は女性が圧倒する形となった。
NDチャレンジクラスに出場していた猪爪は、レースがスタートしてから2周目に1台をパスし、雨の中激しい上位争いを繰り広げ、7月31日に岡山国際サーキットで行われた「ロードスター・パーティレース西日本シリーズ第3戦」での2位に続き、MT車を運転しはじめて4か月で2戦連続表彰台を獲得した。
NCオープンクラス参戦の関崎は「レースを棄権したいと思うほど大雨が怖い」と決勝前は語っていたものの、レースが始まれば前の車のインを次々と差し、最終周までに4台をオーバーテイク。3位でフィニッシュし、人生初の表彰台を獲得した。
NCチャレンジクラスに参戦した山本は、昨年マツダドライビングアカデミーに参加し、講師であった井原氏のレッスンを受け、MWIMの2期生として訓練を受けてきた結果、予選ではクラス1位、決勝では2位表彰台を獲得した。
プロジェクトリーダーの井原慶子は「日本でも女性ドライバーが表彰台を圧倒するようになり、また、どしゃぶりの難しいレースでもみんな結果を出せるようになったので本当に嬉しい。課題を一つずつクリアして、将来WECの表彰台を引きついてくれるドライバーが出るのを楽しみにしている」とコメントした。