19日午後3時40分ごろ、長崎県島原市内にある島原鉄道線の踏切で、踏切内に進入してきた乗用車と、通過中の普通列車が衝突する事故が起きた。この事故でクルマは線路沿いの建物に突っ込んだが、人的な被害はなかった。
長崎県警・島原署によると、現場は島原市高島1丁目付近。踏切に警報機はあるが、遮断機は設置されていない。乗用車は警報機が作動した後に踏切内へ進入したが、直後に通過した普通列車(諫早発/島原外港行き、1両編成)と衝突した。
クルマは軌道外に押し出される状態となり、線路沿いにある会社の建物に衝突したが、運転していた59歳の男性にケガはなく、列車の乗客乗員16人も無事だった。
現場の踏切は会社敷地内にあり、公道ではないために遮断機は設置されていなかった。周辺の公道に設置された踏切では警報機と遮断機の両方が設置されているという。警察では安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。