【ルノー カングー 6MT 試乗】このスノッブさは初代オーナー向き!?…島崎七生人

試乗記 輸入車
ルノー カングー ゼン 6MT
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都下某所のレポーターの自宅近くを犬の散歩で歩いていて、思いのほか『カングー』が多く生息していることに最近、気付いた。

その中の知人の1人は、初代・初期型の左ハンドル、片側スライドドアの1.4RTEジラフォンという実に渋いクルマに乗っている。ご家族でレジャーに出かけたりしており、タイヤもインチダウンしているという、実はお父サンこだわりの仕様だ。

かように、コンパクトな初代のオーナーはまだまだ多い。が、最新のMT車に試乗したら「このスノッブさはそろそろ初代のオーナーにお勧めしてもいいのではないか」と思った。ちょうど最新モデルのマスクは初代・初期型に何となく通じる、ツンとしていない温和な表情にも見えるし。

新たに1.2リットルターボを搭載した6速MT車というのもポイントだ。

スペック表ではEDC(デュアルクラッチ)に対し車重が20kgだけ軽いが、乗り較べると、EDC以上にステアリングが軽快で、乗り心地も(タイヤは同じだが)よりスポーティな味つけに感じた。クラッチとシフトも操作感は適度な軽さをもちつつリズミカルな運転を可能にするセッティング。これならクルマ好きなお父サンの“実用車兼スポーティカー”になるのではないか。フカッ!と座り心地のいい後席など実用、機能の基本は全車共通だから、もちろん家族会議にも通しやすいはず。

なお市販車両ではベース仕様の「アクティフ」が用意され、このモデルはボディカラーは白またはガンメタの設定で、バンパーが黒の樹脂色になる。そんなスノッブさは初代ファンにも馴染みやすいと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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