スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズは8月16日、ボルボ『140』誕生から50周年を迎えた、と発表した。
ボルボ140は1966年8月17日に発表。8年間で約125万台を生産した。ボルボ初のミリオンセラーモデルであり、ボルボを自動車メーカーとして、飛躍的に成長させるきっかけとなったのが、ボルボ140。
ボルボは1960年6月、当時のグナー・エンゲローCEOのディレクションの元、新しいモデルの基本的なコンセプトを決定。それは、「P660」というプロジェクト名が示すように、『アマゾン』よりも大きいサイズでありながら、重量と価格帯を維持し、厳しい安全基準を満たした上で4‐5人を快適に運ぶ車だった。従来モデルの『PV544』やアマゾンと同じホイールベースを採用。アマゾンが開発された時とは異なり、複数の異なるシャシーバージョンが開発当初から計画されていた。
140シリーズは機能を優先しながらも、1960年代のモデルとしての理想形にうまく適合していた。広々としたインテリアと大きな窓をもち、クリーンでシンプルなラインで構成されたスカンジナビアンデザインは、今でもポピュラーなものとして継承されており、140シリーズはその一つの体現ともいえる。
1974年夏に「142」、「144」そして「145」の生産が終了。140シリーズの生産累計は125万1371台に上り、ボルボ初のミリオンセラーモデルとなった。生産は1993年まで継続。140シリーズの血統を受け継いだボルボ『240』シリーズは、19年間で280万台を販売。ボルボ最大生産台数を誇るモデルとして大きな注目を集めた。