16日午後3時25分ごろ、奈良県川上村内の国道169号で、トンネル内を走行していたワゴン車が対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた乗用車と正面衝突する事故が起きた。この事故で双方の5人が死傷している。
奈良県警・吉野署によると、現場は川上村大迫付近で片側1車線の緩やかなカーブ。ワゴン車は大迫トンネル(全長約240m)を走行中に対向車線側へ逸脱。直後に対向車線を順走してきた乗用車と正面衝突した。
この事故で双方のクルマが中破炎上。乗用車に同乗していた47歳の女性が頚部骨折でまもなく死亡。運転していた東京都西東京市内に在住する53歳の男性が足を骨折するなどの重傷。同乗していた75歳の女性も打撲などの軽傷を負った。
ワゴン車は全焼し、車内からは2人の遺体が発見された。助手席に同乗し、死亡したのは大阪府河南町内に在住する21歳の男性と判明。運転者は大阪府内に在住する22歳の男性の可能性が高いとみて、DNA鑑定などを実施して身元特定を急ぐとともに、警察は事故発生の経緯を詳しく調べている。