デルタ航空が成田線複数を運休…日米航空交渉で見直し

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デルタ航空は、今秋にニューヨークJFK=成田線、成田=関空線、成田=バンコク線を運休すると発表した。

今回の運休決定は、米国運輸省がデルタ航空にロサンゼルスとミネアポリスから羽田空港への昼間の運航便を暫定的に承認したことを受けたもの。デルタ航空では、米国航空会社に配分された羽田の昼間の発着枠5枠のうち、2枠を仮で割り当てられた。これは、羽田へのアクセスに関する日米間合意に基づいたもの。

日米航空交渉の合意で、デルタ航空と競合する米国航空会社とその共同事業(ジョイントベンチャー)パートナーが圧倒的に有利になると判断、デルタ航空は、米国運輸省が暫定的に認可した路線について詳細な分析を行った。

この結果、世界でも急成長を遂げているアジア地域で長期的な成長を確保するため、ニューヨークJFK=成田、成田=関空(国際線乗り継ぎ専用)、成田=バンコク線を運休することにした。

デルタ航空は今後の戦略として日米航空交渉の合意による影響を軽減するため、アジア太平洋地域のネットワークを見直し、成田以遠のアジア便の一部とミクロネシア(グアム、サイパン、パラオ)便を維持しながら米国とアジアを結ぶ直行便を強化する方針。

また、デルタ航空はシアトル、ポートランド、デトロイト、アトランタから成田便の運航を継続し、米国運輸省の最終承認が得られれば、ロサンゼルス、ミネアポリスから羽田便を運航する予定。また、成田から上海、台北、シンガポール、マニラ便の運航を継続するほか、成田とホノルル、グアム、サイパン、パラオを結ぶリゾート便の運航も継続する。

《レスポンス編集部》

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