東洋ゴム工業は8月10日、2016年1~6月期(第2四半期累計)の連結決算を発表した。
それによると、売上高1864億3900万円(-4.1%)、営業利益262億1800万円(-10.0%)、経常利益は209億2500万円(-21.5%)、最終損益は21億5100万円の黒字(前年同期は41億5600万円の赤字)となった。
主力のタイヤ事業では、新車用タイヤが国内外で販売量、売上高ともに前年同期を上回った。市販用タイヤは新商品の投入効果などで販売量は前年同期を上回ったが、売上高は国内が前年並み、海外は円高の影響で前年割れとなった。
全体では売上高は前年同期比4.1%減、営業利益は10.0%の減益。免震ゴム問題に関連して製品補償対策費および製品補償引当金繰入額を第1四半期に92億1800万円、第2四半期に77億1400万円、特別損失として計上したことで、四半期純損益は黒字にこそ転換したが、21億5100万円にとどまった。
通期業績見通しは、当四半期に特別損失を追加計上したことで、売上高を3950億円(前回予想比100億円減)、純利益を180億円(同60億円減)に下方修正。営業利益と経常利益は前回予測を据え置いた。