トヨタ自動車は、千葉市にある幕張メッセで開催中のオートモビル カウンシルで、今年で生誕50年を迎えた『カローラ』の歴代の実車やパネル展示で、その50年の歩みを紹介している。
現行型カローラの開発を担当した安井慎一常務理事は8月5日のプレスカンファレンスで「カローラは1966年に初代が誕生した。50年の歴史を振り返るとクーペ、リフトバック、ハードトップ、ハッチバック、ワゴン、そしてバンとバラエティーに富んだボディタイプがある。お客様のライフスタイルの変化とともにスポーティな車もきめ細かく展開してきた」と紹介。
さらに「世界に目を向けると現在は、日本の5ナンバーサイズのセダンとアメリカのスポーティセダン、中国ではさらにワイドになっているプレステージセダンと、セダンの中でも3つの顔を持ったラインアップとなっている」とも付け加えた。
こうした歴史を経て「カローラは海外生産が全体の9割以上を占めるグローバルな車となってきた。また販売は154か国で行われ、2015年の販売台数は134万台で、規模にもよるが自動車会社1社分の販売台数に相当する」という。
その上で安井常務理事は「カローラは今では大変グローバルな車となっている。全世界のお客様、まさに地球人の喜ぶ笑顔を追い求め、地球に咲き誇る花冠=カローラを実現していきたい。そのために地球に美しい車造りをしていきたい。環境に美しく、走りも美しく、またスタイルも美しい、そんな車に次はしていきたいと思う」と締めくくった。
トヨタブースでは、初代カローラを始め、初代レビン、ラリーでも活躍した4代目の1600GTのほか、生誕50周年を記念した特別仕様車を展示。またパネルでは歴代モデルで振り返るカローラの年表やカローラによるモータースポーツの歴史などを紹介している。