8月6日、いよいよリオ五輪が開幕。日本から2万km弱、地球の反対側にあるリオデジャネイロへ行かずとも、関東近郊でブラジルの雰囲気を感じられるスポットがある。4日、こうしたスポットに問い合わせると、「リオ五輪を目前に、日本人観光客で混み合ってる」と返ってきた。
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都心から常磐道を伝ってクルマで、つくばエクスプレスなどの電車に乗って、ともに1時間ほどで行ける茨城県常総市水海道へ。関東鉄道水海道駅前には、ブラジル人向けスーパーマーケット「TK STORE」がある。
「ランチや夕方は混むね。若い日本人男女もよく来るよ。牛肉や骨付き豚肉などを選んで、ソーセージ、豆料理などが付いたセットがよく出るね。1380円」とスタッフ。
また、都心からクルマや電車で2時間ほどの、群馬県邑楽郡大泉町にもブラジル人が多く暮らしている。東武小泉線西小泉駅から徒歩10分、東国文化歴史街道(県道142号)沿いにある「スペールメルカド・タカラ太田店」は、「レストラン、食品コーナーもすごい混んでる」と笑う。
「チキンやフェイジョン(feijao)、フェイジョアーダ(feijoada)、サラダなどが食べ放題のビュフェに、8種類のロデオ肉を運ぶシュハスコ(churrasco)が付いて3180円。リオデジャネイロを感じたいっていう日本人が平日も休日も多くやってくるよ」(スタッフ)
「リオ五輪開催中、食べ放題のビュッフェを、通常1780円のところ“五輪割り”で980円で出している。こっちも行列ができるときもある」(同)
両マーケットとも、食品コーナーでは、リングィーサ(linguica、渦巻きソーセージ)、ポンデケイジョ(pao de queijo、チーズパン)も販売されていて、「珍しいみたいでよく日本人が買っていくよ」と。
いっぽう、「手巻きずしでブラジルを感じて」と新商品を紹介する食品メーカーも。大阪市に本社を置く ニコニコのり は3日、2016年秋の新製品発表会を開催。海苔にはあらかじめ酢と出汁を付け、冷えたご飯に巻いても楽しめる「瀬戸内海産にぎらずし酢のり」などを発表し、そのアレンジ例として「手巻き ブラジルふう」を紹介していた。
「ブラジル料理で定番の、モーリョソース(molho de vinagrete)をかけあわせた。パプリカの黄色、きゅうりの緑でブラジルの国旗を思わせる色使いで。スポーツ観戦をしながら、手が汚れず、片手で手軽に食べられる。暑い夏には、暑い国の食材を使った料理がおすすめ」(同社+監修・磯村優貴恵管理栄養士)
東京からリオまで、フライトで24時間。前述の2店はクルマや電車で1~2時間。リングィーサやパステウ(pastel、ブラジルふう餃子)、ブラジルビールなどを買い込んで、“自宅リオ五輪”もいいかも。