【WRC】トヨタ育成の若手2人がフィンランド戦に出走…勝田はクラス12位、新井リタイア

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WRC第8戦フィンランドに、トヨタ育成選手の勝田(#50)と新井(#47)が参戦した(マシンはフォード・フィエスタR5)。
  • WRC第8戦フィンランドに、トヨタ育成選手の勝田(#50)と新井(#47)が参戦した(マシンはフォード・フィエスタR5)。
  • WRC第8戦フィンランドに、トヨタ育成選手の勝田(#50)と新井(#47)が参戦した(マシンはフォード・フィエスタR5)。
  • 勝田貴元(左)と新井大輝。今年2月のトヨタ系モータースポーツ計画全体発表会にて。
  • WRC第8戦フィンランドに、トヨタ育成選手の勝田(#50)と新井(#47)が参戦した(マシンはフォード・フィエスタR5)。
  • WRC第8戦フィンランドに、トヨタ育成選手の勝田(#50)と新井(#47)が参戦した(マシンはフォード・フィエスタR5)。
  • WRC第8戦フィンランドに、トヨタ育成選手の勝田(#50)と新井(#47)が参戦した(マシンはフォード・フィエスタR5)。
  • 今年公開された「ヤリスWRC」のテストシーン。
  • 昨年初頭、WRC復帰発表当時の「ヤリスWRC」。

2017年にWRCワークス復帰を果たすトヨタの若手選手育成計画「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」に選抜され、欧州でトレーニング中の勝田貴元と新井大輝が今季WRC第8戦フィンランドに参戦。勝田はクラス12位、新井はリタイアという結果だった。

トヨタは来季、WRC(世界ラリー選手権)に18年ぶりのワークス参戦を果たす。参戦マシンの「ヤリスWRC」の開発とともに、陣営は日本人若手ラリー選手を中長期的な将来のワークスチーム起用にも足る人材として育成すべく、力を入れている。そのプログラムに選抜され、欧州を中心にしたトレーニングに取り組んでいるのが、勝田貴元(かつたたかもと)と、新井大輝(あらいひろき)である。

1993年生まれの勝田と新井は、ともに日本屈指の現役ラリーストを父にもつという家系でもあり、将来を嘱望される存在(勝田には全日本F3選手権で上位ランカーとなった経験も)。現在はトヨタのWRC復帰計画で重責を担うトミ・マキネン(1996~99年WRC王者)らの指導を受け、欧州ラリー選手権への参戦等も経験してきている。そして今回は、WRCフィンランド挑戦となった。名うての高速ラリーとして知られるフィンランドは、本場中の本場ともいえる一戦である。

2人が参戦したのは「WRC2」というクラスで、参戦マシンはフォード・フィエスタR5。勝田はダニエル・バリット、新井はグレン・マクニールの各コ・ドライバーと組んでの出走だった。結果は勝田がクラス12位(総合27位)で完走、新井は最終日にコーナー外側の木にマシンをヒットし、SS(スペシャルステージ=競技区間)を2本残してのリタイアとなった。

勝田貴元のコメント
「まずは目標だった完走ができて嬉しいです。途中、パンクやパワステのトラブルもありましたが、そういう経験もしながらフィンランドという特殊で難しいラリーを最後まで走りきれたことは自信につながりました。長い4日間のラリーは精神的に厳しかったですが、常にコミュニケーションを取り、僕をコントロールしてくれた(コ・ドライバーの)ダニエルにとても感謝しています」

新井大輝のコメント
「残り2本というところでリタイアに終わってしまい、とても悔しいです。今回のミスは、ひとことで言うのは難しいのですが、自分のペースノートに迷いがあったことが一番の原因だと思っています。次戦までに課題を明らかにして、集中して取り組んでいきます」

勝田と新井の次の実戦機会は8月のフィンランド国内戦となる模様。世界の第一線で戦えるラリーストを目指し、さらなる練磨の日々が続く。また、来季開幕まで半年を切ったことで、今後はトヨタの17年WRCドライバーが誰になるのかについても注目度が高まってくるだろう。

WRC第8戦フィンランドの総合優勝はシトロエンのクリス・ミークで今季2勝目。シリーズタイトル争いをリードしている2013~15年王者セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン)はコースオフによる大幅なタイムロスで今回は総合24位に終わったが、依然としてポイントランクでは首位を独走している。

《遠藤俊幸》

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