ドイツの高級車メーカーで、フォルクスワーゲングループ傘下のアウディは7月29日、2016年上半期(1~6月)の決算を公表した。
同社の発表によると、ランボルギーニなどを含めたグループ全体の上半期の売上高は、301億3400万ユーロ(約3兆4470億円)。前年同期の297億8400万ユーロに対して、1.2%の増収。
また、上半期の営業利益は、24億0100万ユーロ(約2747億円)。前年同期の29億1400万ユーロに対して、17.6%の減益となった。
減益となった大きな要因が、特別費用の影響。3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルエンジンの排ガス不正問題に関連して、上半期に2億6500万ユーロ(約303億円)の特別費用を計上したのが響いた。
一方、2016年上半期の世界新車販売は、上半期としては過去最高の95万3218台。前年同期比は5.6%増と伸びた。新型『A4』をはじめ、SUVの新型『Q7』が支持を集める。
アウディのルパート・シュタートラーCEOは、「中核事業から収益を引き出しつつ、将来に向けた戦略的分野を開拓していく」と述べている。