【鈴鹿8耐】青木宣篤とバイク芸人が白熱トーク!今年の優勝チームはどこだ!?

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いよいよ開幕した“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久レース。31日の決勝を控え、会場の熱はますます高まっている。

先日も存分にバイク芸人として8耐トークを繰り広げてくれた、チュートリアル 福田充徳さん、レイザーラモンRGさんに加え、MotoMap SUPPLYのライダーとして8耐に出場する青木宣篤選手に、注目ライダーや優勝チーム予想をしてもらった。

8耐ライダーの過酷さは年々増している!?

RG:早速ですが、青木先生のチームMotoMap SUPPLY、相方は今野由寛選手とジョシュ・ウォーターズ。どんなチームですか?

青木:今野選手が全日本JSB1000に出場していて、今年からエンジンはパワードバイヨシムラになったので、かなり速くなっています。他と違うのは、タイヤのサイズが17インチで、これは来年の世界耐久選手権が17インチに統一されるので、その先行開発の意味もあります。

福田:MotoGPでも17インチタイヤが採用になったけれど、16.5インチとだいぶ違うんですか?

青木:そりゃもう全然別物。たった0.5インチと思うけれど、乗り方も変わってくるし、16.5インチでの概念を捨てないと。去年もこのチームは17インチを使っていたけれど、初めてマシンに乗ったとき、大変なチームに来てしまったと思いましたよ。

福田:そういえば、去年のTOP10トライアルで17インチタイヤは青木先生のとこだけやった。先生が難しいと言うくらいやったら、それはもうハンデみたいなもんやから、エントリーリストのどこかに17インチと書いとかないと。

RG:17タイヤでがんばっていますアピールですね。ところで、今年は参加チームが限定されましたね。

青木:そう、トライアウト制になった。これはいいことだと思います。世界選手権だから、参加するライダーは、ある程度の実力と、レースの常識が必要だと思う。たとえば去年の8耐で、130Rで足をステップから外したライダーが僕の前にいて、ピットに入る合図かと思ったらそのまま走っていった。後ろにいた僕は追突しそうになったんだ。あまりにも遅くてね。コーナーで足をステップから外すのは、トップライダーがよくやることだけど、それを真似してただけだったんだね。危なかったよ。

RG:今年の注目はニッキー・ヘイデンとポル・エスパルガロですね。ヘイデンは今年からスーパーバイク世界選手権を戦っていますが、そのスーパーバイク世界選手権のライダーたちって、MotoGPライダーのことをどう思っているんやろ。

福田:MotoGPは世界最速やからな。だけどスーパーバイク世界選手権のライダーは、鈴鹿8耐など市販車をベースとしたレースでは絶対に負けないってプライドがあるやろうね。

青木:スーパーバイク世界選手権にもいいライダーがそろっていますよ。今年、鈴鹿8耐に出るのは、ヤマハのアレックス・ローズ、ヨシムラのジョシュ・ブルックス、ハルクプロのマイケル・ファン・デル・マーク、そしてニッキー・ヘイデン。ローズは去年、ヨシムラスズキシェルアドバンスで走ったけれど、コンスタントにタイムを刻むいいライダーだった。ブルックスは、以前鈴鹿8耐に参戦したとき、デグナーで転倒したのに2分20秒で戻ってきて驚いた記憶がありますね。

福田:去年、ポルが黄旗無視でペナルティになりましたね。

青木:周回遅れが出てくると、なかなかフラッグに気付かないんですよ。周回遅れを抜くのに集中しちゃいますから。たとえばシケイン手前で周回遅れが出たとき、強引に抜くか、それと安全策をとってシケイン立ち上がりで抜くかで、ラップタイムは軽く2秒は変わってしまう。

福田:そんなに変わりますか!! それはすごい。となると、行くしかない。

青木:とは言っても、フラッグの見落としは絶対にダメです。ルールですからね。ルールが無視されるとレースはできない。

RG:鈴鹿8耐だと、ライダーとしてどの辺が疲れますか?

青木:昔と違って、チームによってはパドックに専用ルームがあって、走り終えるとここでクールダウンできます。それと、3人でレースを戦えるようになったので、ひとりの負担はもちろん減ります。こう考えると、昔よりも楽に戦えるようになったと思われるけれど、これが全然違う。マシンは年々精密化されていて、昔のようにラフに扱うことはできないし、エンジンからの熱も半端じゃない。タイヤに関しても、グリップがいいときは体力が必要で、消耗してくると微妙なコントロールが必要になるので、どのスティントでも、走っている間は体力的にも精神的にも、昔よりずっと大変なんです。

3人の注目チームは?

RG:今年はどのチームが良さそうですか?

青木:全日本を見れば、やはり中須賀選手のいるYAMAHA FACTORY RACING TEAMが強そう。去年の優勝チームだし、新加入のローズ選手もいい。それと、カワサキもいいですね。バックストレートでは時速300kmを超えていて、鈴鹿8耐本番でどこまで行くかわからないけど、ストレートが速いのは、リスクを負うことなくラップタイムを上げられますから。

福田:ヨシムラの津田拓也選手も一発の速さがある。でも、やっぱり、自分が乗っているバイクメーカーを応援するというのも基本ですよね。

RG:どうでしょ、ここで優勝予想しませんか?

福田:う~ん。青木先生が言うとおり、今の全日本の勢いを見るとヤマハやなぁ。でもなぁ、ニッキーが表彰台の真ん中でトロフィーを掲げているシーンも見たいしなぁ。よし、ハルクプロ優勝、2位がヤマハで3位カガヤマでどうでしょ。

RG:僕は、ヨシムラが優勝。カワサキにもがんばってほしいし、今年は世界耐久選手権でがんばっているTSRにも表彰台に立ってほしいんです。あれ? 青木先生のチームが出てこない。

青木:ウチはほら、タイヤが17インチなので、優勝は来年にとっておきますよ(笑)。でも、実際にどこが優勝するかとなると、ヤマハは当然候補に上がるし、ハルクプロ、ヨシムラも総合力が高い。カワサキだってマシンが速く、ライダーも充実しているし、意気込みではTSRに勝るチームはない。予想するのが本当に難しいのが今年の鈴鹿8耐で、だからこそファンのみなさんはワクワクするんじゃないかな。

“鈴鹿8耐”の次は“MotoGP 日本GP”

福田:ちょっと気持ちは早いけど、この鈴鹿8耐が終わると、今度は一気に秋の日本グランプリやね。

RG;MotoGPと言えば、中上貴晶選手がオランダGPで勝ちました。本当によかったですよね。

福田:いゃ~、本当によかったですよ。これまでは先行逃げ切りがパターンやったけど、最近はライバルに競り勝ってて、勝負強くなってる。ザルコ、リンス、ルティが強いMoto2クラスやけど、この最強グループに入ってほしいね。でも、日本GPに向けて楽しみが増えたのは間違いない。

RG:MotoGPクラスはやはり4強でいいですか? ペドロサも入れていい?

福田:う~ん、入れといて(笑)。でも、どのサーキットだったか忘れたけど、ロッシの応援シートは満席だったけど、ペドロサのシートは空席があったな。

RG:今年はマルケスが手堅い。

福田:まさにチャンピオンを獲りに行くレースをしてる。よく転倒した去年とは大違いやね。

青木:スズキもマシンが良くなっているので注目してほしいです。

福田:そのスズキもそうやけど、来年に向けてはホルヘ・ロレンソを筆頭に大物ライダーが移籍しますよね。

RG:ヤマハマシンに乗るホルヘの姿は見納めになるから、絶対に見ておかないと。

福田:そうそう。優勝争い、チャンピオン争いもそうやけど、今年見逃すともう見られないパッケージが多いので、この辺も注目やね。ということで、まずは鈴鹿8耐で盛り上がって、そのままの勢いで秋の日本GPに向かいましょ。

《佐久間光政》

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