国内外の設計開発に触れながら自分を成長させる場がある ― エンジニアに訊くZFの魅力

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ZFジャパン 繁田さん(左)、高島さん(右)
  • ZFジャパン 繁田さん(左)、高島さん(右)
  • 業務内容や入社までの経緯を話す2人
  • 繁田さん
  • 高島さん
  • 繁田さん
  • 高島さん

ZFは、駆動系、シャシ関連、安全技術を始めとする各種の自動車部品を、世界中の完成車メーカーに供給するグローバルサプライヤーのひとつ。乗用車やモータースポーツ部品の技術も高いが、商用車、建機、船舶、鉄道などの部品や駆動技術にも強い。

世界で多くの完成車メーカーが調達のオープン化を進める中、ZFも世界に展開するTier1サプライヤーとして1980年代から日本市場に注力している。「ZFジャパン」に勤務するエンジニア、高島氏(仮名)、繁田氏(仮名)に、国内での活動、業務について話を聞いた。

●スキルを高める環境を求めて転職

まず2人の簡単な経歴から紹介しよう。高島氏は、もともとトラックメーカーに勤務しており、車両開発プロジェクトマネージャーとしての業務も担当していた。ZFについては、10年以上前に取引もあり知っている会社だった。転職を考え始めた時に転職エージェントから紹介があり、ZFジャパンに入社したという。

一方、繁田氏は完成車メーカーでブレーキの設計を担当していた。要求仕様の検討にとどまらず、より部品単位での設計や製造まで学びたかったと言い、その中でも世界中の完成車メーカーの技術に触れられるとZFを選んだそうだが、「前職の勤務地が地方だったので、東京へのあこがれもありました」と本音ものぞかせた。

2人のように完成車メーカーからの転職組は多いそうだ。入社前のZFの印象・入社を決めた理由について次のように語る。

「ZFは、パワートレインという車の主要部分を手掛けるサプライヤーで、しっかりと自社の主張をする会社だなという印象を持っていました。『けっこう厳しい会社かな?』とも思ったのですが、面接の雰囲気がとてもよかったことを覚えています。初回に面接をした担当者がフレンドリーで温かみを感じました。」(高島氏)

「私の場合は、動力系やシャシの勉強をしたいという動機があったのですが、いろいろ探していく中でZFに出会いました。正直、ZFという会社についてはあまり詳しく知りませんでしたが、調べるうちにグローバルで活躍する実力ある企業であることが分かりました。また、面接のオープンさは確かに感じました。年齢なども気にせず、やりたいことを自分から提案できそうな会社という印象でしたね。」(繁田氏)

●日本とドイツの技術的橋渡しを担う

シャシ、パワートレイン、アクティブ&パッシブセーフティといった車両の重要部品を多くの国内メーカーに供給するZFグループ。エンジニアの仕事も様々だ。

ZFの場合、基本的な設計拠点はドイツにある。したがってZFジャパンのエンジニアの重要な業務のひとつに、ドイツの設計と完成車メーカーの間に立ち、お互いの設計や要望、法規を正確に把握し、橋渡し役としてうまく仕事を前に進めていくという役割がある。

「完成車メーカーのエンジニアと議論したり、打ち合わせをしたりすることは多いですね。必要なら本国のエンジニアといっしょに仕様の検討を行います。ドイツからの提案に対して、日本からは折衷案を提案したりしています。それぞれ違う国にいるお客様、開発拠点、生産拠点がいわばひとつのチームになってプロジェクトを動かしていく、ということです。」(高島氏)

「現在、ダンパーを除くシャシ全般を担当しているのですが、完成車メーカーからの要求事項の明確化、ZF設計仕様のプレゼンや仕様変更の交渉、性能確認テストの精査をしています。ときにはお客様とともに海外の生産拠点に行き、工程確認などにも同行することもあり、設計から製造まで学ぶことができます。ZFの技術や特徴を完成車メーカーに伝えることも重要ですが、日本の要求をいかにドイツのエンジニアに説明できるか、説得できるか、プレゼン能力も試されます。」(繁田氏)

●グローバルな環境でアクティブな技術交流

外資系企業というと、職場の雰囲気や言語の問題も気になるところだ。高島氏によれば、入社後も面接での雰囲気やイメージが大きく変わることはなかったという。繁田氏は、転職組が多いことでそれぞれが異なる技術バックグラウンドを持っており、そのために部署ごとの交流、エンジニアごとの交流では思わぬヒントや刺激が生まれることもあるという。「他部署の人に質問するのが面白い」とも。

「部署を越えた勉強会などもよく開催されます。他拠点の時差や国内の取引先に合わせるため多少の例外はありますが、ドイツは基本的に残業や休暇取得についてのルール厳守を徹底しているので、仕事の進捗にもよりますが残業を強制されることはありませんし、残業をよしとする文化もないと思います。」(高島氏)

「英語に関してですが、時差の関係で午後から英語での電話が増えますね。仕事柄、メールや電話会議を英語でこなす必要がありますが、海外エンジニアとの議論や会話はとても勉強にもなります。正直なところ、最初は大変な部分もありましたが、都内には英語を勉強できるところもたくさんありますし、残業もないため十分な準備ができると思います。また、ドイツのエンジニアも、母国語は英語ではないので、過度な不安はいらないと思います」(繁田氏)

言語については、「性格的な問題もあるかもしれませんが、わからないことはそのままにしないで聞くことが重要ですね。聞けばちゃんと教えてくれます」と高島氏もアドバイスする。

●視野の広い人、世界で学びたい人に向いている

2人には最後に「ZFで働く魅力・どんな人が向いているか」について質問してみた。

「魅力は、ドイツだけでなく多国籍の人、エンジニアといっしょに仕事ができることですね。例えば旧東ドイツや旧西ドイツにもの拠点があり各地の歴史や文化に触れられます。また、日本の設計や考え方の違い、それを海外のエンジニアに説明したり共有したりできるのも魅力です。視野の広い人、自分で考えて動ける人は非常に仕事がしやすいと思います」(高島氏)

「Tier1サプライヤーとして、世界中のメーカーの勉強ができること、欧米メーカーの生の考え方に接することができるので、私にとっては魅力溢れる環境です。文化もそうですが、EU、北米、ASEANなど世界各地の顧客や工場との仕事を通し、製造や設計の考え方が学べることも大きいですね。また、プロダクトの幅が広いことも特徴で、多くの人にとって魅力ある環境だと思いながら働いています。日本でのシェアはまだまだ成長の余地があり、会社としても注力していく方向なので、いっしょにZFジャパンを大きくしたい人はぜひ仲間に加わってほしいですね」(繁田氏)

ZFのキャリアについて知る

《中尾真二》

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