【鈴鹿8耐】ポル・エスパルガロ「8耐での勝利は僕にパワーをくれた、だから今年も勝ちたい」

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ポル・エスパルガロ
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  • ヤマハ鈴鹿8耐メディアカンファレンス
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  • 昨年19年ぶりに優勝を果たしたYAMAHA FACTORY RACING TEAM
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2016コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAMのポル・エスパルガロが都内で行われた「ヤマハ鈴鹿8耐メディアカンファレンス」で、今年の鈴鹿8耐参戦への思いを語った。

昨年、ファクトリー体制での臨んだヤマハから中須賀克行、ブラッドリー・スミスとともに参戦したエスパルガロ。予選のトップ10トライアルで他を圧倒する2分6秒000をマーク。灼熱のコンディションで2分5秒に迫るタイムを記録するという驚速ラップを披露。決勝では途中黄旗無視でペナルティを受けてしまったが、見事なライディングで遅れをカバーし、ヤマハに19年ぶりの優勝をもたらした。

26日に行われたメディアカンファレンスでは、今年パートナーを組む中須賀、アレックス・ローズ、さらに吉川監督らとトークセッションに出演。昨年の鈴鹿8耐優勝を振り返ったエスパルガロは「あの勝利は僕のキャリアに大きな影響を与えたと思う。MotoGPのパドックに帰ってからも関係者のみんなから祝福された。ヨーロッパにいる多くの人たちが鈴鹿8耐に注目しているんだということを改めて感じたよ。一番嬉しかったのは地元スペインの先輩ライダーであるカルロス・チェカ選手からお祝いのメッセージをもらった事だね。本当に嬉しかったよ」とコメント。昨年の鈴鹿8耐優勝は大きな出来事だった、あれから1年経った今でも嬉しそうに語っていた。

エスパルガロといえば、昨年のトップ10トライアルで叩き出した2分6秒000。気温35度、路面温度60度に迫る灼熱のコンディションでは想像もつかないスーパーラップだった。今年もそのタイムに挑んでいくのかという質問を受けると「もちろん狙いたいけど、一番重要なのはチームワークだと思っている。昨年のタイムをみて中須賀選手が上回ってくるかもしれないし、またアレックス選手も十分に速いライダーだからきっといいタイムを出してくれると思う。僕もタイム更新に挑みたいけど、最終的にチームの誰かがポールポジションを獲得できればいいと思っているよ」と、チームメイトであり、ある意味ではお互いを切磋琢磨するライバルでもある中須賀選手を少し気にしつつコメントしていたのが、印象的だった。

そして今年もMotoGPの忙しいスケジュールの中で鈴鹿8耐参戦を決断。その理由については、「僕はこのレースが大好きだし、このバイクが大好き。またMotoGPでは鈴鹿サーキットを走れる機会がないから、鈴鹿8耐を本当に楽しみにしている。昨年MotoGPでの成績は少し厳しいものだったけど、鈴鹿8耐での優勝は、僕に大きなパワーやエナジーをくれた。それが自信にもつながったし、だから、それを今年も味わいたくて参戦する事を決めたよ。また皆さんも知っての通り、僕は今年がヤマハで走る最後の年になる。これまでの感謝の気持ちを表現するにあたって、鈴鹿8耐を再び勝つ事は皆への最大の恩返しになると思う。だから今年も中須賀選手とアレックス選手とともに、それを成し遂げたい」と力強く語ってくれた。

彼のコメントにもあった通り、今季限りでヤマハを離脱する事がすでに発表されている。そのため鈴鹿8耐に参戦できるチャンスも実質的に今年が最後と言えるかもしれない。その中で連覇に向けてどんな走りを見せてくれるのか。おそらく気合のこもった渾身のライディングを披露してくれるだろう。今週末の彼の走りは、しっかりと目に焼き付けておきたいところだ。

《吉田 知弘》

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