【WEC 第4戦】ニュル戦はポルシェ1号車が勝利…トヨタ勢は5-6位

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優勝の#1 ポルシェ919。
  • 優勝の#1 ポルシェ919。
  • 優勝した#1 ポルシェのドライバーたち。左からM.ウェーバー、ひとり挟んでB.ハートレー、T.ベルンハルト。
  • トヨタ勢は5-6フィニッシュとなった。
  • 決勝2位の#8 アウディR18。
  • 左から2位のL.デュバル組、優勝のM.ウェーバー組、3位のA.ロッテラー組。
  • トヨタ5号車の中嶋一貴。
  • トヨタ6号車の小林可夢偉。
  • ニュル戦はポルシェ優勝、アウディ2-3という結果だった。

世界耐久選手権(WEC)第4戦の決勝6時間レースが現地24日、ドイツのニュルブルクリンク(GPコース)にて行なわれ、M.ウェーバーらのポルシェ1号車が優勝した。2-3位はアウディで、トヨタ勢は5-6位。

ルマン24時間(WEC第3戦)の歴史的熱闘から約1カ月。今度はシリーズタイトルをかけてのLMP1-Hクラス参戦3メーカーによる戦いが始まった。舞台はドイツ、ニュルブルクリンク。予選ではアウディの2台がフロントローを確保し、2列目に前年王者ポルシェ、そして3列目にトヨタが並ぶ形勢となった。

決勝レースはアウディ対ポルシェの戦いとなり、元F1ドライバーのM.ウェーバーらが駆るポルシェ1号車が優勝。1号車は今季初勝利で、ポルシェ勢としては3勝目となった。アウディ勢が8号車L.デュバル組、7号車A.ロッテラー組の順で2-3フィニッシュ。ルマンを含む今季2勝のポルシェ2号車M.リーブ組は4位だった。

ルマンの雪辱が期待されたトヨタは、ドイツ勢の争いに割って入れず、5号車 中嶋一貴組が1周遅れの5位、6号車 小林可夢偉組はトラブルもあって4周遅れの6位という結果に終わった。陣営は「レース序盤のタイヤが路面状態に合わず、そこでタイムを失った」ことを「上位で争えなかった」原因と見ている。

「シーズン後半のレースへ向けて開発された超ハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDのデビューは残念な結果となってしまった」わけだが、「レース終盤のラップタイムで競争力を示せたことは次戦以降へ向けての励みとなった」ともしており、トヨタは第5戦以降での巻き返しを期す。

#5 中嶋一貴のコメント
「厳しいレースでした。タイヤ選択がカギでしたが、それがうまく働きませんでしたね。このコースに我々のマシンは少し合っていなかったようにも感じました。しかし、路面状態に適合したタイヤを装着してからは感触も良く、ライバルと比較してのペースもわるくありませんでした。最善を尽くしましたが残念な結果に終わった今日のレースを反省し、次のレースでは上位争いができることを願っています」

#6 小林可夢偉のコメント
「もっと上位でのフィニッシュを期待していましたし、全力を尽くしましたが、結果は望み通りにはなりませんでした。トラブルを懸命な作業で修復し、コースに戻してくれたメカニックに感謝します。彼らは今日一日、素晴らしい仕事をしてくれました。ニュルブルクリンクは我々に向いているサーキットとは言えませんでしたが、次戦へ向けて改良を進め、再び上位争いができることを望んでいますし、チーム全員でその目標に向けて努力していきます」

WEC第5戦はメキシコでの開催。決勝は現地9月3日の実施予定となっている。そして富士スピードウェイでの第7戦は10月14~16日の開催だ。

《遠藤俊幸》

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