【夏休み】ボーイングが創立100周年…記念イベント実施

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開発中のボーイング777X
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ボーイングは、1916年7月15日にシアトルのボートハウスで小規模のフロート水上機メーカーとして産声を上げてから創立100周年を迎えた。

同社では「製品とサービスによって人々や国々をつなげ、守り、地球と宇宙を探索し、夢想家や実行家に等しくインスピレーションを与えてきた歴史の大きな節目に当たる」としている。

ボーイングは、過去100年の間、数々の主要企業を吸収してきた。統合してきたのはマクドネル・エアクラフト、ダグラス・エアクラフト、ノースアメリカン・ロックウェル、パイアセッキ(後のバートル)、ハワード・ヒューズのヘリコプターと宇宙開発関連企業、ステアマンなど。

これによってボーイングは現在、世界最大の航空宇宙企業で、民間航空機、防衛・宇宙・セキュリティシステムの分野で世界有数のメーカーとなっている。

ボーイングは現在、100周年を記念する各種事業を展開してる。創立記念日の週末には、創業地そばのピュージェット・サウンド地域に従業員が集合し、ボーイング7シリーズのラインアップをはじめ、ボーイングの歴史を飾る航空機を地上展示した。シアトルの航空博物館では、特別イベントが開催され、747型機のプロジェクションマッピングを実施した。

日本では中部国際空港 セントレアで、体験型展示会「ABOVE AND BEYOND」が7月15日からスタートした。世界ツアー中の同展示会はロンドンとシアトルでも同時開催されており、2015年7月にローンチして以来の来場者数は300万人に迫っている。

セントレアで開催されたオープニングイベントには多くの関係者が集まり、一般の乗客とともに100年の節目を祝った。同イベントでも上映されたドキュメンタリー番組「The Age of Aerospace(邦題:ボーイング 空と宇宙の開拓者)」は、100周年事業の一環で制作され、全5話を特設サイトで公開している。

ボーイングのデニス マレンバーグ会長・社長兼CEOは「創立者であるビル・ボーイングの革新的精神は何世代にもわたる従業員の中に生きている。ビル・ボーイングは100年前の今日、より良いものをつくるためにこの会社を設立した。世界中の人々の生活を良い方向に変える重要な製品やサービスを生み出す姿勢は、現在の従業員に継承されている」とコメントしている。

ボーイングは米国イリノイ州シカゴに本社を置き、米国内と世界65カ国以上に約16万人の従業員がいる。2015年の売上高は960億ドルだった。

《レスポンス編集部》

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