MVアグスタが順調に日本での業績を伸ばしている。MVアグスタジャパンの広報担当者によると、「5月度における輸入小型二輪車の新規登録台数は前年比21.6%増加、また1月からの累計でも12.6%増加しており好調です」という。そして、その要因をこう分析している。
「『F4』などのスーパースポーツのイメージが根強かったMVアグスタですが、3気筒エンジンを使った『F3』、『ブルターレ』などのモデルの支持が広がってきたこと。そして今年発売された完全新設計の『ブルターレ800』が、全国で展開している試乗会(MV AGUSTA CAFE)でも大変好評をいただいており、基盤を支えています」
MV AGUSTAの3気筒は、トラクションコントロールによってアクセルとスロットルボディを電子制御する「MVICS(Motor & Vehicle Integrated Control System)」を採用する先進的なエンジン。担当者はこう言う。
「この新世代3気筒エンジンは、機種ごとのセッティング、味付けを施しています。そして、これは私も試乗して感じることですが、回転を上げていった時の官能的なサウンドや加速感は、MV AGUSTAならではのパッションが息づいています。たとえツアラーモデルであっても、走る楽しさ、興奮が味わえる。それがMV AGUSTAです」
いま、国内の正規ディーラーは29店舗あり、そのうちフラッグシップディーラー(MV AGUSTA専門店)は4店、プロショップは1店。徐々にだが、増加傾向にある。
フラッグシップディーラーは、イタリアのMV AGUSTA本社が定める条件と規定をクリアし、直接契約を締結した専売店の最高ランク。東京、横浜、名古屋、福岡にある。また、プロショップは、MV AGUSTA JAPANが定める条件と規定をクリアした専売店を指す。サービス内容はフラッグシップディーラーに準じる。そして専売店ではないものの、MV AGUSTA JAPANが認める条件と規定をクリアした店舗が、北海道から鹿児島まで現在24店舗ある。
MV AGUSTA JAPANではブルターレ800や『ツーリズモ・ベローチェ 800』を対象にした「Passion for The Rideキャンペーン」を実施中で、これは免許取得費用をサポートするというもの。すでに免許を持っている人にはトラベルギフトをプレゼントする。
また、オートバイのレンタルサービスを展開している『レンタル819』とのコラボレーション企画として、MVアグスタの対象モデルを体験できる『Try The MV AGUSTAキャンペーン』もおこない、利用基本料金を20%OFFにしたり、利用者にノベルティを進呈中。
このようにMVアグスタジャパンでは、ブランドの認知度を高め、需要を喚起し、購買へつなげようとさまざまな動きを見せている。