【ダイハツ ブーン 試乗】オーソドックスを極めている…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ ブーン シルク
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「CILQ(シルク)」は2フェイス戦略で設定された『ブーン』の上級仕様という。標準車の、いささか控えめなマスクに対し、見た瞬間に個性を実感すると同時に、軽の『キャスト』とのデザイン言語の共通性も感じるが、それも戦略なのだろう。

Cピラーに樹脂パネルをはめ込み、懸命に個性化を図ろうとしている。さらに観察すれば絞りの深いフロントフェンダー、凸(トツ)と凹(ヘコ)を組み合わせたドアパネルなど凝ってはいる。が、全体の印象は、あくまでオーソドックスで真面目なものだ。

インテリアは実用が前提の仕上がり。インパネの表面の質感などもうひと手間…と贅沢を言いたいところだが、乗用車の文法どおりというべきか、スイッチ類の位置、操作方法など、まったく迷うことがない。

スペースのゆとりは十分でとくに後席は足元も広い。バックドアは樹脂製のため、その恩恵でパフン!と静かな閉じ音と、室内から見た時に鉄板が(見え)ない、あたかもインナートリムで仕上げられたような見え方になっている。合法的に5名乗車が可能だから、軽からのステップアップにもちょうどいい。

走りもオーソドックス。4.6mの最小回転半径の小ささは非常にありがたい。3気筒の1リットルエンジン(69ps/9.4kg・m)+CVTの走りは910kgの軽量ボディとの組み合わせでソツのない走りを見せる。コンパクトカーだが走行中のピッチングがまずまずの小ささなのもポイントだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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