ブリュッセル航空が6月21日に発表した5月輸送実績によると、旅客数は前年同月比4.2%増、利用率は0.5ポイント増だった。
旅客数は69万7941人、利用率は73.1%だった。方面別にみると、欧州線は3.4%増、アフリカ線は3.8%増、北米線は25.4%増を記録した。北米線が大幅に伸びた要因は、4月のブリュッセル=トロント線の開設。
今年3月にブリュッセルで発生したテロ事件の影響で、3月旅客数は19.1%減、4月は16.9%減と落ち込んでいたが、5月は前年同月比プラスを記録。ただ、乗り換え客に依存する部分が大きく、航空需要はテロ事件以前の水準まで回復していない。
貨物搭載率は12ポイント減の63%。搭載率の低下は、トロント線の運航開始により、貨物輸送力が増したため。