人身事故で同乗者を身代わり出頭させる、少年を逮捕

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愛知県一宮市内で軽乗用車を運転中に歩行者に衝突する事故を起こし、同乗者に身代わりを依頼したとして、愛知県警は16日、同市内に在住する18歳の少年を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕した。

愛知県警・一宮署によると、過失傷害容疑で逮捕された18歳の少年は15日の午後10時30分ごろ、一宮市古見町の市道(車線区別のない幅員約4mの直線区間)で軽乗用車を運転した際、路上に倒れこんでいた60歳代とみられる男性をはねた疑いがもたれている。

男性は頭部などを強打して意識不明の状態となったが、少年は同乗していた20歳の女に身代わりとして出頭することを依頼。通報を受けて駆けつけた同署員に対しては女が「自分が運転していた」と申告し、過失傷害の容疑で逮捕された。

しかし、事情聴取の際に女が「自分は運転していない。少年に身代わりを頼まれた」と供述したことから、警察がこれを元に少年を追及したところ、身代わりの依頼や実際に事故を起こしたことを認めたことから過失傷害の容疑で逮捕。同容疑で逮捕していた女は一旦釈放し、犯人隠避容疑で改めて逮捕している。

聴取に対して少年は「怖くなり、責任が取れないと思って身代わりを頼んだ」などと供述しているようだ。警察は負傷した男性の身元特定を急ぐとともに、身代わりに至った経緯や、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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