ダイハツ工業の上田亨上級執行役員は6月13日、軽自動車などの燃費データの不正問題に関連し、「燃費の追求は環境配慮からも非常に大切であり、今後も取り組んでいく」との考えを表明した。
同日、都内で開いた新型軽自動車の発表会で記者団の取材に対して答えた。上田氏はダイハツが2011年に発売した軽自動車『ミライース』の開発責任者を務めた。軽自動車で初めて燃費を30km/リットルの大台に乗せ、開発競争をリードするとともに、激しい競争のきっかけにもなった。
上田氏は他社の件にはコメントしないとしたうえで、燃費を改良した製品を「早く安くお届けできるようやってきたが、これからも取り組む」と強調した。
ただ、燃費改良の「ネタは高いものになって来ている」とし、開発コストがかさむ状況になっているとの認識も示した。コストを要する具体的な分野として高機能素材や電動化技術を挙げた。