レットブル・エアレース千葉大会において、3位に入賞したのはアメリカ出身のカービー・チャンブリス選手だった。これまでに開催された同レースに10シーズン連続で出場している唯一のパイロットで、表彰台にも27回立った超ベテランだ。これまでに2度の年間総合優勝(2004年、2006年)を成し遂げている。
レース後の会見でも「レッドブル・エアレースはパイロット個人の努力だけでは勝てないチームスポーツであり、チームが一丸となって勝利を目指している。それが今回の結果につながった」とチャンブリス選手は語っているが、派手さとは無縁であり、地味にポイントを稼いでいくタイプのパイロットだ。
2016年シーズンは機体に様々な改良を加えており、速度を出しやすくしているという。機体は室屋義秀選手と同じ「EDGE 540V3」を使用しているが、チャンブリス選手のものは室屋選手が使用を認められていない大型のウイングレットを装着しており、これが外観的な特徴となっている。
「2016年シーズンは総合優勝を狙えそうか?」という司会者の問いかけに対して、チャンブリス選手は「勝てると思っていなければ参戦していない。それは選手の誰もがそうだと思う」とコメントしている。