千葉大会で2位に入賞したのはチェコ出身のマルティン・ソンカ選手だ。第1戦のアブダビでは14位、第2戦のスピルバーグでは9位と苦しんだが、千葉では2位に食い込んできた。
「機体の性能は良好で、トレーニングでは良いタイムを出すことができるものの、本戦になると細かいミスがあり、結果を出すことができなかった。今日はラウンド・オブ・14から調子が良く、結果に結びつけることができた」とする。
実際、ファイナル4では第1から第6ゲートまでは室屋義秀選手のタイムを上回っていたが、ソンカ選手は「分析はまだ終わっていないが…」と前置きしつつ、「千葉は高速型のコースであり、美しいコースなのだが気を抜くとオーバーGになってしまいやすい。ファイナル4は良好なタイムで飛ぶことができていたが、最後のバーティカルターンにおいて意識的にオーバーGを避けてしまった」、「思いきって突っ込まなくてはならないことはわかっていたが、そこでオーバーGとなっていたならば今ここには別の選手が座っていただろう」とコメントしていた。
室屋選手とは本当に僅差であり、オーバーGを避けるために操縦桿をわずかに緩めたことが敗因となってしまったようだ。