強風と高波で予選中止となったエアレース千葉大会。室屋選手は、予選開始前に実施されたハンガーウォークでのインタビューでは、機体のモディファイやチームの状態もよくなったと自信をのぞかせていたが、予選中止発表の記者会見ではむしろリラックスしたコメントも飛び出した。
室屋選手は、ハンガーウォークのインタビューでは「去年よりテクニカルなコースですが、ホームなので時差ぼけがないのでいいですよ。」と述べ、機体については「細かいセットアップもうまくいっています。まだ塗装が半分しか終わってませんが、脚のカバーやフェアリングも少し変えています。全体的にいい状態です」とまずまずの手応えを語っていた。
室屋選手の機体には、ウィングレット(小翼:主翼の両端に取り付けられた垂直の羽根)がない。ウィングレットは低速での揚力確保、垂直上昇で効果を発揮するが、横風の影響を受けやすい面もある。3日の練習飛行では、室屋選手はトップタイムを出している。
その後の記者発表では「予選中止は残念だが、主催者の勇気ある決断には感謝している。風は止められないので、気にしてもしょうがない。今日は風呂に入って寝ます」とコメントしていた。
4日の時点では、5日の決勝レースは予定通りの進行で開催されると主催者は発表している(レースの組み合わせは現時点のシリーズランキングで決定する)。天候次第だが、明日の室屋選手の活躍に期待したい。