5月28‐29日、ドイツで決勝レースが行われた今年の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」。『メルセデスAMG GT3』が、1‐4位を独占する圧倒的強さを見せ、幕を下ろした。
メルセデスAMG GT3はメルセデスベンツの新型スポーツカー、『メルセデスAMG GT』ベースのレーシングカー。FIA(国際自動車連盟)のGT3規格を満たすレース専用車となる。
メルセデスAMG GT3では、ボディをワイド化。リアには、エアロダイナミクス性能を高める大型ウイングとディフューザーを装着。多くのパーツがカーボンファイバー製で、軽量化も果たす。
エンジンは、市販版のメルセデスAMG GTとは異なる。メルセデスベンツの先代GT3レーサー、『SLS AMG GT3』譲りの6.2リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。このエンジンは、世界のモータースポーツシーンで性能や耐久性は実証済み。トランスミッションは、6速シーケンシャル。
このメルセデスAMG GT3が、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースで1‐4位を独占する快挙を達成。中でも、地元ドイツからエントリーしたブラックファルコンの4号車(ベルント・シュナイダー、マーロ・エンゲル、アダム・クリストドーロウ、マヌエル・メッツガー選手組)が、134周を走り切ってトップでチェッカーを受け、総合優勝を飾っている。