フタバ産業は、設備投資のための資金を調達するため、トヨタ自動車を引き受け先とする第三者割当増資を発行して約100億円を調達すると発表した。
フタバ産業は、燃費向上のための車体軽量化と乗員保護のための車両衝突安全性の両立を図るため、従来の冷間プレスでの成形が困難な高強度材のプレス加工手法として、ホットスタンプ加工ラインを新規導入するようトヨタ自動車から要請された。
技術的な差別化が図れることに加えて、トヨタとの取引基盤拡充が見込まれるため、要請に応じ、幸田工場と関係会社FIOオートモーティブカナダにホットスタンプ加工ラインを導入することにした。
工場の新・増設を含め、今後予定される2016年6月から2019年3月までの間の投資総額は約105億円で、このうち、約99億円を本第三者割当増資により調達することにした。
1株当たり512円で1953万1200株を発行してトヨタ自動車が全て引き受ける。
今回の第三者割当増資の発行で、トヨタ自動車のフタバ産業への出資比率は現在の12.25%から31.39%となり、フタバ産業はトヨタ自動車のその他関係会社となる。