死亡ひき逃げ事故は飲酒と居眠り運転が原因、危険運転罪で起訴

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先月中旬に広島県熊野町内で発生した死亡ひき逃げ事件について、広島地検は10日、同町内に在住する40歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)の罪で起訴した。酒気帯び状態での居眠り運転だったという。

問題の事故は2016年4月15日の午後10時45分ごろ発生している。熊野町萩原の町道(車線区別のない幅員約4.5mの直線区間)で、路肩を歩いていた70歳の男性に対して後方から進行してきた車両が衝突。男性は近くの病院へ収容されたが、胸部や腹部の強打が原因で約4時間後に死亡した。

クルマは現場から逃走したため、警察ではひき逃げ事件として捜査を開始。事故から4日後に出頭してきた同町内に在住する40歳の男を過失致死やひき逃げ容疑で逮捕したが、後の調べで事故当時の男は酒気帯び状態だったことが判明。アルコールの影響で居眠り運転し、事故を起こしていたこともわかった。

衝突直前には約70km/hで走行していたことや、対向車との衝突を回避しようと急ハンドルを切った状態で被害者に突っ込んでいた可能性があることから、検察では「アルコールの影響で正常な運転ができる状態ではなかった」と判断。より罪の重い危険運転致死に切り替えた上で男を起訴している。

《石田真一》

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