三菱航空機は、「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の飛行試験状況を発表した。
MRJは3月の中旬以降、飛行可能な気象条件で連日飛行試験を実施しており、片エンジンでの飛行、エンジンや補助動力装置の空中停止・再始動、非常用発電機の機能点検など、安全飛行に関する特性や緊急時のシステム機能・操作手順に関する多くの項目を実際の飛行で確認している。
3月31日には、能登空港で滑走路上の低空飛行を実施した。この飛行試験では、速度・高度などを地上/機体の両方で計測し、その結果を照合することで、搭載計器を校正するためのデータを取得した。
飛行試験の初期フェーズを計画通り完了した1号機は、4月13日から5月中旬まで計画改修に入り、今後の試験で必要となる計測機器を搭載している。
2号機はエンジン試験を行っており、5月から走行試験、飛行試験に移行する予定。