機体はラジコンヘリメーカーと共同開発…デンソーの産業用ドローン

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機体はラジコンヘリメーカーと共同開発……デンソーの産業用ドローン
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  • ヒロボー代表取締役社長 松坂晃太郎
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デンソーは4月8日、デンソー ディースクエア(愛知県刈谷市)にて、同社が開発した産業用ドローンの概要説明と飛行デモをメディア向けに行った。

デンソーが今回公開した開発機「HDC01」は、道路や橋などの社会インフラを点検するために開発された産業用ドローン。肝となる姿勢制御技術はデンソーが開発しているが、機体はラジコンヘリコプター大手のヒロボーの協力を得て開発されている。

機体の開発を行ったヒロボーは、ホビー用ラジコンヘリの世界トップメーカーとして有名だ。また、ヤマハ発動機向けの産業用無人ヘリコプターも手掛けている。ただし、それらは全てシングルローターを採用しており、マルチロータータイプの開発は今回が初。シングルローターかマルチローターかについて、ヒロボーの研究開発所長でもある上堀高和(うえぼり たかかず)事業部長は、「制御技術はまったく異なるが、共通する部分はある。今回は橋梁の裏側を撮影するために、カメラを上向きに搭載する必要があり、マルチコプターにチャレンジした」という。

ヒロボーの前身は、1949年に設立された広島紡績。その名の通り紡績会社だったが、1970年にヒロボーと改称。その後、事業転換を図るため、樹脂部品やエレクトロニクス機器事業に進出し、1973年にラジコン模型事業をスタート。1985年には産業用無人ヘリコプターの開発も始めた、いわばUAV(無人航空機)のパイオニアだ。NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられたことがある。最近では、開発中の一人乗り電気ヘリコプターも話題になった。

同社の松坂晃太郎社長は「ラジコンヘリコプターは、空を飛ぶことに憧れていた先代社長から始まった事業。何とかこの事業は守り通して、いずれは有人もやりたいですね」と語った。

《丹羽圭@DAYS》

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