ホンダは4月6日、「ホンダジェットの開発」で第45回日本産業技術大賞の内閣総理大臣賞を受賞したと発表した。
ホンダは1997年、小型ビジネスジェット機ホンダジェットのコンセプトを発案し、基礎研究をスタートさせてから、2003年の技術実証機の初飛行成功を経て、2014年に量産を開始。2015年12月には米国連邦航空局(FAA)より型式証明を取得し、引き渡しを開始した。主翼上面エンジン配置など独自開発技術を採用したホンダジェットは、同クラスのビジネスジェット機と比較して飛行速度や燃費性能、室内空間の広さなどでクラス最高の値を実現させており、顧客から高い評価を得ている。
今回の受賞は技術の独創性にとどまらず、日本企業が新規航空機機体メーカーとしてビジネスジェット機の開発に取り組み、審査基準の厳格なFAAの型式証明を取得したインパクトは大きく、今後の航空機産業への貢献が期待できるという点が、同賞審査委員会より高く評価された。