ホンダはバンコクモーターショー16で多数のコンセプトモデルを公開。アンダーボーンフレームのモデルは『スーパーカブ』に絞り、このシリーズだけで合計4台のコンセプトモデルを展示した。
展示のメインとなっていたのは、2015年の東京モーターショーで公開した『EVカブ コンセプト』と『スーパーカブ コンセプト』の2台。しかし目をひいたのは、スーパーカブ コンセプトの隣に並べられた2台の初公開モデルだ。
力強いスタイルとパステルカラーが不思議な雰囲気を醸し出すのは『BB CUB コンセプト』。極太タイヤやフロントフォークカバー、リアサスペンション等の存在感が強調されている。全体的に、カスタムバイクの世界で「ボバースタイル」と呼ばれるスタイルを思わせる、マッチョで男性的なイメージを持つ。レッグシールド下部がカットされているのもワイルドな印象だ。
もう1台の『SCOOP CUB コンセプト』は中性的なイメージ。ユニセックスなシティコミューターといったたたずまいだ。ノーマルモデルよりもタイヤが小径化されていることから、将来の『リトルカブ』を模索するスタディと捉えることもできるかもしれない。
いずれも純粋なコンセプト提案で、発売する予定はないとのこと。しかし将来もスーパーカブという車種ブランドを維持しつつ、スペシャリティ感覚の派生モデルを追加してファミリーを構成するという展開を予感させる。