ホンダはバンコクモーターショー16で、何台ものコンセプトモデルを公開した。スポーツモデルでは300ccクラスのカフェレーサー、『300TTレーサー コンセプト』が初公開となった。
このコンセプトモデルは『CBR300R』/『CB300F』のコンポーネントを使って仕立てられた「ネオ・レトロ・レーサー」だ。名称が示す通り、カフェレーサースタイルをベースにしたスタイリッシュなたたずまいを見せる。
トラス構造をもつ鋼管ダイヤモンドフレームはベース車両そのままのように見えるが、シートを支えるサブフレームは取り外されている。代わりにステーも一体成形したCFRP製シートカウルを装着。
ウインカーランプはないがシートカウル後端にはブレーキランプが埋め込まれるなど、レースマシンのロードモデルの中間を意図しているようだ。ゼッケンプレートのようにも見えるラジエーターシュラウドやアルミのメーターステーなど、ディテールも丁寧に作り込まれている。
残念ながら、これがCB系モデルのバリエーションとして発売される予定はないという。しかし外部のショップやビルダーに刺激を与え、カスタマイズのアイデアを提供する役割は果たしたといえそうだ。
また300TTレーサー コンセプトと同じ傾向の提案として『CB650スクランブラー コンセプト』も展示された。こちらは、よりベースモデルの面影を強く残し、アルミ板を加工したラジエーターガードパネルを備えている。