【アウディ A4 試乗】低燃費を実現しながら、ひとクラス上の乗り心地と快適さ…会田肇

試乗記 輸入車

アウディA4 2.0 TFSI オプション装着車。オプション色は8万5000円。
  • アウディA4 2.0 TFSI オプション装着車。オプション色は8万5000円。
  • アウディA4 2.0 TFSI オプション装着車
  • Apple CarPlayにも対応
  • フロントシート。オプションのレザーパッケージ(45万円)が装着されていた
  • リアシートの広さは従来よりもさらに拡大した
  • 前モデルともっともOLキナ違いと認識できるのはこのテールランプか?
  • メータ内表示は「VIEW]ボタン通すことで切り替わる
  • インターフェイスの良さはトップクラス
昨年のフランクフルトモーターショーでデビューした新型アウディ『A4』が、4か月遅れで日本国内にも投入された。A4は今回で5世代目。「アウディ80」時代から数えれば8世代目となる。その世界累計販売台数は1200万台以上。まさにA4は名実ともにアウディの中心的存在なのだ。

基本的なイメージは前代を踏襲しているだけに、外観を一見しただけでは大きく変わったようには見えない。しかし、プレスラインなど細部に見ていけばその仕上がりは新型であることを実感する。流れるようなデザインと共に車体も大型化。サイズは全長4735×全幅1840×全高1430mm、ホイールベース2825mmと先代モデルよりも一回り大きい。後席もゆったりと座れるまで拡大され、セダンとしての機能は明らかに高まっている。

試乗したのはベースグレードとなる「A4 2.0 TFSI」。2.0リットルのガソリン・ターボ付直噴4気筒エンジンで、ミラーサイクル(アトキンソンサイクル)を採用した“エコノミー仕様”を搭載する。ターボでも吸気バルブを早く閉じて、高い膨張比と11.4という高圧縮比を実現。それが低負荷でもレスポンスの良いスロットルをもたらす。これが日本のような道路事情では優位となり、JC08モードで18.4km/リットルもの低燃費を実現することになったのだ。

乗り込んでみるとアイポイントが高く視界がとても広いことがわかる。ドライビングポジションもしっくりと来て合わせやすい。また、操作スイッチは形状がハッキリとしていて、ACCなどハンドル周りのインターフェイスは、一度憶えてしまえば手探りで操作できるわかりやすさだ。しかも、ほとんどのスイッチが目に入る位置にあるののいい。

コンソール上にあるコントローラーは主にインフォテイメントシステム用として使われる。小気味良い動きで反応は良好。操作方法もわかりやすく、モニターを見ながらサクサクと設定ができる。また、ダイヤルの中央部では文字入力が直接できるユニークな仕掛けが装備されている。が、日本仕様は左手でこれを行うこととなり、使い勝手はイマイチとなってしまった。

走り出してみるとその乗り心地の良さに感心する。静粛性が高く、滑らかな回転フィールは運転していて快適そのものだ。17インチタイヤを履いているにも関わらず、道路の突起を超えた時のしなやかさも抜群。コシのあるしっかりとした脚で軽快にコーナリングしていく。自然なハンドリングとしっかりとしたボディはもはや上級車と比較しても何ら遜色はないと言っていい。

惜しいのは走り出す時にモタツキが若干感じられ、ついアクセルを踏み込んでしまうこと。これを繰り返せば、せっかくのミラーサイクルのメリットである低燃費が活かせなくなる。速度が乗ってからの動きは快適なので、走り出す時はこの辺りをグッと堪えて乗るべきなのかとも思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

会田 肇|AJAJ会員
1956年・茨城県生まれ。明治大学政経学部卒。大学卒業後、自動車専門誌の編集部に所属し、1986年よりフリーランスとして独立。主としてカーナビゲーションやITS分野で執筆活動を展開し、それに伴い新型車の試乗もこなす。 
《会田肇》

《PR》関連記事

編集部おすすめのニュース

特集

おすすめの商品