担当者によると、モーターサイクルショーへの出展は意外にも今回が初めてだという。オフロード用品を取り扱うダートフリーク(愛知県瀬戸市)のブースが大盛況だった。
熱視線を浴びたのは、2台のカスタムだ。まず、ヤマハ『WR250R』が面白い。サイドカバー、シート、アルミシュラウド、燃料タンクをワンオフ製作し、同社が取り扱うUFO製のヘッドライトとフロントフェンダーで70年代風に仕上げた。
しかし見た目はヴィンテージだが、中身は公道向けトレールでは戦闘力ナンバー1のWR250R。倒立式フロントフォークにカシマコートを施し、Z-WHEELのアルミリムやハブで足まわりを強化し、走りを疎かにしていないのもファンを唸らせた。
もう1台はヤマハ『MT-09』。トリプルエンジンを搭載するロードスターだが、「本来こうあるべきでは」とオフロードテイストをふんだんに取り入れた。
フェンダー、シュラウド、フロントカウル、クランクケースカバーをカーボンでワンオフ製作し、リンクプレートによるハイリフトで最低地上高を稼いでいる。シートもオフロードライディングを想定してクッションを盛り、フラットな形状に作り直した。
オフロードへの情熱を感じずにはいられないダートの香り漂う斬新なカスタムで、ダートフリークの名がオフロードファン以外にも強く印象に残ったはず。今回製作したワンオフパーツは、反響次第では市販化の予定だ。