【ブリヂストン REGNO GRレジェーラ 試乗】静かで安心、軽自動車の乗り味にグレードアップ感…斎藤聡

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ブリヂストン REGNO GRレジェーラ 試乗
  • ブリヂストン REGNO GRレジェーラ 試乗
  • ブリヂストン REGNO GRレジェーラ を、軽自動車に装着し試乗した
  • ブリヂストン REGNO GRレジェーラ 試乗
  • オリジナルロゴも刻印されている
  • ノイズを抑え静粛性をアップ。しなやかでショックの少ない快適な走りも実感
  • 雨の中でも、グリップ感があるので安心して走行できる
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ブリヂストンが2月に発売した、軽自動車専用タイヤ「REGNO(レグノ) GRレジェーラ」を試した。感心したのは、ちゃんと静かになっていること。ここ数年、快適能が著しく良くなったとはいえ、そこは軽自動車。タイヤの性能でどのくらい変わるのだろう…と思っていたのだが、いざ走らせてみると静粛性の違いがはっきり感じ取れた。

試乗したのは、ホンダ『N-BOX』、日産『デイズ』、ダイハツ『ムーヴ』。それぞれのクルマにREGNO GRレジェーラと、比較用にECOPIA EX20Cを装着したクルマが用意されていた。タイヤサイズは、いずれも155/65R14。


◆振動と音を抑え、乗り味に上質感

たとえばN-BOX+REGNO GRレジェーラで試乗してみると明らかに静かになっているのが判る。しんと静まったような静かさではなく(当然だが)、騒がしさが少ない、あるいは耳障りなノイズが少ない、といったもの。比較用のECOPIA EP20Cでは、舗装面の荒いアスファルト路や、アスファルトが劣化して骨材と呼ばれる砂利が顔を出した路面において、細かな凹凸でタイヤのベルトが振動して出るガー音とかゴー音と呼ばれる低中音域のノイズが耳につくのだが、REGNO GRレジェーラだとそのノイズのボリュームがだいぶ少なくなっているのだ。

PEN(ポリエチレンナフタレート)を使ったノイズ吸収シートの効果でこのノイズが抑え込まれているということなのだが、このシートは、振動を吸収するとともに、細かなザラザラ感を上手に消してくれるので、感触として乗り味に上質感が出ている。もともとN-BOXは、スムーズな乗り心地を持ったクルマだが、REGNO GRレジェーラを履くと、しっとりした感触が増し、上質な印象になっていた。

またデイズのように加速時のエンジンノイズが大きめのクルマでは、さすがに音源を消すことはできないのでそれなりに加速時はにぎやかだが、巡航に入ると、フッとノイズレベルが下がり、むしろ巡航時の静粛性が強調されていた。


◆応答性よく、“運転操作がシンプルで簡単”に

操縦性も、良く出来ている。左右非対称サイド形状が効いているのだろう。そこはかとなく真っ直ぐ走る、緊張感のあまりいらない直進性が個人的には好きだ。またレーンチェンジした時の安定性やハンドルの修正舵の割合は、はっきり言ってクルマによるが、相対的には差は出ているし、余計なハンドル修正舵も少なくなっている。ちょっとペースを上げて走った程度では、タイヤのヨレもほとんどなく、揺り返しもない。

タイヤのしっかり感がよく感じられたのはデイズだった。デイズは比較的ロールが大きめで、その分アウト側のタイヤへの負担が大きいのだが、REGNO GRレジェーラは、カーブで大きくロールする場面でも、タイヤ自体がしっかりと踏ん張ってくれる、腰の強さがあった。実際に走らせてみると、ハンドルを切ってレーンチェンジしたり、カーブを曲がった後の細かな修正舵をほとんど必要としないので、運転操作がシンプルで簡単、そんなふうに感じられると思う。

ムーヴは足回りがしっかりしていて、クルマの動きにも余計なアソビがない。こんなクルマでは余計に走った印象がシャキッとしているのが感じられる。タイヤがしっかりしていて、ヨレやたわみが原因で起こる余計な動きが少ないのだ。だからカーブでもハンドルを切った通りにスーッと曲がってくれるし、高速道路でのレーンチェンジでもハンドルを切りだすと、その操作どおりにスッと向きを変えてレーンチェンジを完了できる。タイヤのヨレからくる動きが残らないので、メリハリの効いた印象だった。しかも外乱に対する反応が穏やかなので、まっすぐ走っているとき、ハンドルの修正舵が少なくて済み、高速道路でもリラックスして車線内を走ることができる。


◆雨の日も安心して走行できるグリップレベル

ウエット路面での印象も良かった。予想したよりずっとタイヤと路面との間のコンタクト感があり、しっかりタイヤが路面をとらえてくれているのが感じ取れた。粘着系のグリップではないので、ガシッと路面を掴むような感覚ではないのだが、グリップレベルも軽自動車用タイヤというイメージからすると、かなり良い。雨の日にリラックスしてドライブできるくらいの安心感はある。雨だとルーフを叩く雨粒の音やウエット路面の水しぶきのノイズで静粛性はわかりにくいが、それでもタイヤが転動していく時の上質感や、路面のジョイントを乗り越えた時のしなやかさ、ショックの少なさにREGNOらしさが感じられた。

もともと、快適性、静粛性、操縦性などは、クルマの性能として自動車メーカーが作り込んでいる部分ではあるのだが、タイヤについては、グレードアップすることで、タイヤが作り出す音源が少なくなり、ケースの剛性が上がり、応答性が良くなる。軽自動車はタイヤにまで大きくコストを割けないので、タイヤのグレードアップに対する効果もよりはっきりと表れるということなのだ。


軽自動車にダウンサイジングしたものの、やはり静粛性、快適性はこんなものか…という感想を持ったユーザーがいるとしたら、このタイヤを履いてみることを勧めたい。はっきりと乗り味にグレードアップ感が感じ取れると思う。


斎藤聡|モータージャーナリスト
特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。
《斎藤聡》

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