3月13日、ノリタケの森(愛知県名古屋市)において、クラシックカーのコンクールデレガンス、「コッパ フィオラヴァンティ」が開催された。主催はGalleria AMICA。
レオナルド・フィオラヴァンティ氏は、元ピニンファリーナのデザイナーで、『365GT/4デイトナ』をはじめ、『308GTB』、『テスタロッサ』、『F40』など、数多くのフェラーリをデザインしたほか、GMやプジョー、アルファロメオなどの欧米メーカー、日本ではホンダのコンセプトカー、『HPX』のデザインも手掛けた。また、近年フェラーリが力を入れているパーソナライゼーションの最高峰、ワンオフの第1号車『SP1』も彼の手によるものだ。
そのSP1は日本からのオーダーで、そのオーナーとの親交が深かったことから、今回のコンクールが実現した。このために来日したフィオラヴァンティは、1938年生まれの御年78歳だ。当日は1台1台丹念に審査しながら、オーナーと談笑。その間にファンからのサインにも積極的に応じ、審査が進まなくなる場面も。それでも多くのファンの求めに笑顔で応えていた。
今回のエントリー車は全部で58台。フィオラヴァンティのデザイン、あるいはディレクションしたモデルが対象で、フェラーリ208、308、328GT系が22台と最も多かった。そのほかディノやF40などのほか、ランチア『ガンマベルリーナ』やプジョー『504カブリオレ』といった珍しいクルマも登場し、来場者の視線を集めていた。
今回このコンクールを開催するきっかけについて、主催者の一人は、「昨年『AUTOBIOGRAPHY OF A DESIGNER』(LEONARDO FIORAVANTI著)という本が出版された。そこで、この本の出版を記念するとともに、氏の名前を冠したイベントを開催することで、彼の功績を讃えたいとの思いから開催に至った」と語った。